「条件があえば購入検討」6割・ミニノートパソコンに注がれる熱い視線

2008年11月22日 12:00

ミニノートパソコンイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは11月21日、いわゆる「ミニノートパソコン(PC)」に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体であるネットユーザーの約6割が何らかの形で「購入に意欲を持っている」ことが明らかになった。すでに購入済みとする回答は7%ほどでしかなかったものの、続々発売される新商品に対して熱い視線が寄せられていることがうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は11月7日から11月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は449人。男女比は46.3対53.7。年齢構成比は20代14.3%、30代47.9%、40代30.3%、その他7.6%。

「ミニノートパソコン」とは昨年参入した台湾のパソコンメーカーのASUSが提供する「Eee PC」シリーズが口火を切ったスタイルのノートパソコン。液晶サイズが10インチ前後、本体価格が8万円以下(現在では5万円前後)を指す。液晶が10インチ前後でメモリやハードディスク容量もちょっとしたデスクトップパソコン並み、テレビカメラ用にウェブカメラも装着されており、無線LANも内蔵し、すぐにでもインターネット接続が可能なものが5万円台で発売されている。需要が想像以上に大きかったからか、今ではDellなどの大手メーカーもこの分野に参入しているのが現状。

さてこのミニノートPCについて、実際に購入したいか・考えているかについて尋ねたところ、全体では約6割近い人が何らかの形で「購入を考えても良いな」としていることが分かった。逆に4割程度は「興味なし」と答えている。

ミニノートパソコンの購入意思はあるか
ミニノートパソコンの購入意思はあるか

男女別ではやや女性の方が拒否反応が強いかな、という感があるが、誤差の範囲。一方年齢階層別では、仕事にプライベートにとパソコンの主力世代ともいえる30~40代で「安くなれば」という前提があるものの、購入意欲が高いことが分かる。

これは別機関による調査【ミニノート 約9割がパソコン通 買い増し目的8割以上も】でも示したように、「パソコンの中級者以上の人がセカンドマシンとしてミニノートを位置づけて」おり、その目的を果たすためにミニノートパソコンは欲しいが「価格がまだ手の届く範囲まで降りてきていない」という現状を示しているものと思われる。


「ミニノートパソコン」という雑多な区分ではあるが、6割もの人が「条件がマッチすれば購入を検討する」という状況を見るに、今後も期待できる市場であることは間違いない。すでに各メーカー間で価格・性能面での競争が始まっており、今後早くは年末商戦向けの展開、次の機会としては来年3月前後の「新入学・就職シーズン向け」として、新商品が続々投入されることだろう。

パソコンの各パーツのハイスペック化もその進展スピードがゆるやかなものとなり、各デスクトップ・ノートパソコンにおける差別化が難しくなりつつある。そこに登場した「ミニノートパソコン」は、新たな市場として各メーカーから注目を集め、新商品展開の場と化している。もちろん購入予備群となる人たちから、大いに期待されることも間違いあるまい。


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(最終更新:2013/09/05)

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