小学生では6人に1人が「自分のパソコン持ってるよ」
2008年11月13日 08:00
バンダイネットワークスとネットマイルは11月12日、小中学生を対象にしたインターネットの利用状況に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、調査母体の約2割の小中学生がすでに自分専用のパソコンを保有していることが明らかになった(【発表リリース】)。
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今調査は10月23日から27日、小中学生を対象に運営されている情報交換サイト「サークルリンク」内で行われたもので、有効回答数は752人。男女比は66.9対33.1で、主な年齢層は小学6年生が206人、同5年が197人など。
インターネット経由での調査であることから、少なくともパソコンが使える環境にあることが前提となっているが、その上で「自分専用の」パソコンがあるか否かについて尋ねたところ、全体では19.2%の人が「持っている」と答えている。この19.2%は自分のパソコンからアクセスし、アンケートに答えたのだろう。
自分専用のパソコンを持っているか
学年別では、小学生の区分においては学年が上がるほどわずかずつではあるが保有比率も上昇している。そして中学生になると突然8ポイント近い上昇が見られる。小学校高学年(5・6年生)と中学生との間には最大で4年の違いしかないのに、これだけ大きな差異が見られるのは、「中学生になったお祝いにパソコンを買ってもらった」パターンが意外に多いのではと推測される。
「パソコン」という場合が
多いのかもしれない
また、男女別では男の子の方がはるかに保有比率が高い。これは保護者の「女の子が小さいうちからパソコンなんて……」という偏見が影響しているのかもしれない。今調査では項目として見当たらないが、パソコン同様にインターネットへの窓口となりうる携帯電話について並列して尋ねたら、逆に女の子の方が上という結果が出る可能性は高い。携帯電話にはパソコンのような性別の偏見はほとんどないと思われるからだ(むしろセキュリティ上の問題から、女の子に持たせる場合が多いだろう)
「小中学生のうちから自分のパソコン(とインターネット環境)を持たせて何をさせるのか」という疑問を持つ人もいる。しかし若年層において携帯電話がもはや「存在して当たり前」「生活必需品」となりつつある今、パソコンも自転車やカバン同様に「持っているのが普通」な道具の位置を占めつつある。予算や難易度の関係から携帯電話のような高い普及率を見せることは考えにくいが、今後少しずつ若年層へもパソコンの普及率は高まっていくのだろう。
それにともない、携帯電話の利用時の問題点として挙げられているように、「インターネット利用時の注意点」には十分に気をつけさせる必要がある。パソコンも「ケータイ」同様に使い方次第で非常に便利な道具にもなれば、危ない世界への橋渡しをする案内人にもなりかねない。自動車を運転するのには勉強をして訓練をした上で自動車免許を取得しなければいけないように、「自前のパソコンを買い与えて、子どもに自在にパソコンを使わせる」際にも、色々なルールを教え込むことが保護者には求められよう。
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