20代 「固定電話は持っていない、ケータイオンリー」 3割に達する
2008年11月28日 08:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは11月27日、電話機に関する調査結果を発表した。それによると現在固定電話を持っている人は全体の8割を超えていたものの、若年層ほどその割合は少なく、20代で3割程度の人が保有していないという結果が出ていることが明らかになった。携帯電話の普及が進むに連れ、固定電話の必然性を感じなくなった世代が増えてきているということなのだろうか(【発表リリース】)。
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今調査は11月10日から11月12日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は420人。男女比は53.8対46.2。年齢構成比は20代14.3%、30代46.9%、40代30.7%、その他8.1%。携帯電話を認証機器として使用していることから、少なくとも携帯電話を利用できる立場にいる人が調査母体なため、携帯電話そのものは保有していることが前提であることを念頭においておく必要がある。
インターネットや着信音、デジタルカメラ機能など多種多彩な機能を保有するようになった携帯電話。しかしその本髄は名前にある通り「携帯できる」「電話」のこと。いつでもどこでも電話でき、持ち運びできるのがその由来。それでは持ち運び出来ない電話こと「固定電話」はもう必要ないのだろうか。「持っているか」という問いには全体では84.3%の人が「持っている」と答えている。逆に言えば15.7%は「固定電話を持っていない」ことになる。
固定電話を持っているか
全体では8割強を占めた固定電話保有率だが、男女ではさほど変わりはなく、年齢階層別で明らかな違いが見られる。容易に想像はつくのだが、シニア層ほど保有率は高く、若年層になるにつれてその率は低下している。50代以上と思われる「その他」では実に97.1%が持っていると答えているのに対し、20代ではわずか70.0%しかいない。
世代で30ポイント近い差が出ているのも特徴的だが、20代で「10人に3人までが固定電話を持っていない、つまり携帯電話しか電話を持っていない」という結果が出ていることにも少々驚きを禁じえない。冒頭にもあるように極論を言えば(多少の「保険」や不便さはあるものの)固定電話が無くとも電話そのものの不便は特にないのだが、それでも固定電話そのものを持たない人がここまで増加しているとは。
今後「3割が固定電話を持たない」層が年を経るに連れて固定電話を保有するようになるのか、それとも「電話はケータイのみ」というライフスタイルをそのまま踏襲するのか。非常に興味深いところではある。
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