【更新】見出し用語約13万項目、キーワード約50万語を無料で利用可能・Yahoo! 百科事典スタート
2008年11月28日 08:00
ヤフーは11月27日、小学館の百科事典「ニッポン大百科全集(ニッポニカ)」のコンテンツを収録したオンライン百科事典サービス【Yahoo! 百科事典】をスタートしたと発表した。見出し用語約13万項目、キーワード約50万語で構成される巨大な百科事典などを無料で利用できる。ヤフー側によれば、完全に無料で利用できるオンライン百科事典サービスは日本国内初との事([発表リリース])。
スポンサードリンク
Yahoo! 百科事典
「日本大百科全集」そのものは全26巻からなる百科事典で、今回の「Yahoo! 百科事典」はこのデータを収録している。各分野の権威によって編集されたコンテンツに対し、キーワード検索やカテゴリ一覧からスムースにアクセスすることが可能。さらに各項目の解説ページでは「関連項目」や解説文中のリンクから、見出し語とかかわり合いの深い項目をさらに調べることが可能。
解説ページではテキストによる説明はもちろん、写真やイラスト、動画、音声などのマルチメディアコンテンツを収録。インターネット上のサービスならではの便宜性を追求している。
「オルガン」の項目。文章の解説以外に写真、そして音声までもが用意されていることが分かる。右側には同一キーワードにおける他のヤフーコンテンツにおける利用をうながすリンクも
ヤフー側では今後、この「Yahoo! 百科事典」について、検索結果において(見出し語と一致した場合)「Yahoo! 百科事典」の内容も直接表示、「Yahoo!検索」そのものにおいて「Yahoo! 百科事典」を高い位置づけに定義するとしている(12月末以降)。さらにデータそのものの更新や新項目の追加なども毎月実施し、時節に対応。その上当初はデータのないよう更新は小学館サイドによるものだが、今後「利用者からのフィードバックを受ける仕組みを搭載し、双方向で更新される次世代のオンライン百科事典を目指し」ていくという。
インターネット上の大規模な事典という点や、無料で閲覧できる点、さらに将来において「利用者からのフィードバックを受ける仕組みを搭載」という点では、真っ先に思い浮かぶのが「Wikipedia」。しかし発表記者会見に参加した【一部報道(IT media)】によれば、Wikipediaのようなクリエイティブ・コモンズ化(著作権者の権利を保護すると同時に著作物の流通を促進する考え・仕組み。利用者側は著作権者に連絡を取らなくとも著作者側が決めた範囲内で著作物を自由に利用することができる)は考えていないとのこと。
現時点では引用に関するルールの明記は無く、一般的な著作権法などに基づく引用ルールが適用されることになる。「利用者からのフィードバック」がどのような仕組みになるのかは今後の展開と発表次第だが、事典そのもののボリューム感とあわせ、非常に気になるところではある。まずは純粋なウェブサービスとして、その便利さを堪能するのが良いだろう。
スポンサードリンク
ツイート