毎日100羽以上がやってくる! 木にぶら下がるスズメたちの楽園

2008年11月30日 12:00

Seed Feedersイメージ「スズメ」はせっかく作ったお米をついばんでしまうことも多いが、同時に作物の害虫たちをエサとして食べてくれる益鳥でもある。イギリスではこの「スズメ」が大いにその数を減らしているのを危惧し、専用のエサ与え機「Seed Feeders」(日本では「バードフィーダー」などと呼ばれている)を用意し、繁殖を模索しているという(【Mail Online】)。

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スズメにエサを与えるための「エサ与え機」にむらがるスズメたち(Mail Onlineより)。この農場では毎日100羽以上の野鳥が訪れるという。
スズメにエサを与えるための「エサ与え機」にむらがるスズメたち(Mail Onlineより)。この農場では毎日100羽以上の野鳥が訪れるという。

元記事によれば、スズメなどの野生動物は有機農業には欠かせない存在であるが、最近のイギリスでは減少傾向にある。スズメにいたっては1968年から1991年の間に85%も減少してしまった。その多くは農地そのものが減少しただけでなく、除草剤の利用や気候変動によるものだとしている。

そこで「スズメ」が飢え死にしないように、と彼ら呼び寄せ、繁殖させるために用いられているのが「エサ与え機」。単に彼らの好物であるアワやヒエのような穀物をばら撒いたのでは、他の動物もちょっかいを出してくるかもしれない。しかしこの道具を使えば、スズメたちは安心してエサをついばめるし、他の動物は手を出せない。


実際にSeed Feedersを使っている様子。スズメなどの鳥たちは思う存分にエサを堪能できるが、他の動物が手を出そうとすると本体部分に足場が無く、滑って落ちてしまう。

Droll Yankee Seed Feedersイメージこの「エサ与え機」、【Vine House Farm】製のもので、同社では鳥のエサ用の種以外にさまざまな「エサ与え機」や「巣箱」を提供している。提供する種の種類や長さの違いで多種多様に商品展開が行われており、安いものだと「Droll Yankee Seed Feeders」という種類で「長さ18センチ、鳥のついばむ場所が2か所」のものが17ポンド(2500円)。材質がプラスチックスの「Bird Lovers Plastic Seed Feeders」だと9.5ポンド(1400円)くらいから手に入れることができる。

日本でも類似のものをごく少数見受けることができるが、まだ関心そのものが薄く、話題には登っていない。ただし野鳥も含めた野生動物が増えているという話は耳にしたことがない。そう遠くないうちに日本でも同じように、野鳥を増やすためにバードフィーダーの姿を見かけるようになるかもしれない。

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