まずはマクドナルドから・任天堂がWi-Fiでの情報展開サービス「ニンテンドーゾーン」を開始

2008年10月06日 08:00

ニンテンドーゾーンイメージ[任天堂(7974)]は10月2日、先の【市場の第一印象は冷ややか~任天堂、DS新型機「DSi」発表・11月1日から発売】にもあるように携帯ゲーム機ニンテンドーDSiを発表した「任天堂カンファレンス2008秋」において、ニンテンドーDSシリーズ向けのインフラとして「ニンテンドーゾーン」という新しいサービスをはじめることを発表した。無線LANによるWi-Fi接続拠点の展開で、「ニンテンドーDSステーション」に続くものとなる(【該当資料】)。

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これまで任天堂ではニンテンドーDS向けの情報提供だけでなく、追加データやお試し版をWi-Fi経由で提供する「Wi-Fi接続拠点」として、おもちゃ屋・ゲーム店を中心に全国1000か所あまりの店舗に「ニンテンドーDSステーション」を設置してきた。今回新たにはじめる「ニンテンドーゾーン」は「ニンテンドーDSステーション」の拡張版のようなもので、DSiを持っていれば「ニンテンドーゾーン」の対応エリアに入った場合、アイコンが点滅、自動的に検知が行われる(DSやDS Liteの場合にはダウンロード機能を使って「ニンテンドーゾーンビューア」をダウンロードする必要がある)。また、無線LANなどの接続設定は一切不要。

「ニンテンドーゾーン」で提供されるサービスは「ニンテンドーDSステーション」同様にDS体験版の配信やソフトの追加コンテンツの配信以外に、その場所オリジナルの情報サービスの提供が行われる。「ニンテンドーゾーン」は当初、[マクドナルド(2702)] との協業ということで、関東・中京・近畿のマクドナルドの店舗でサービスを開始する予定であるという。

要は「ニンテンドーDSステーション」に地域情報を追加し、対応エリアにいることを自動検知してくれるサービスを行うのが「ニンテンドーゾーン」ということになる。これまではゲーム店やおもちゃ屋などホビー関係の店舗でしか恩恵を受けられなかったニンテンドーDSのWi-Fi関係のダウンロードサービスだが、今後多くのマクドナルドでも似たようなサービスを受けられることになる。さらに現時点で「その最初の展開として」という表記があることからも分かるように、今後さらに別業種の企業との提携・展開の可能性も十分に考えられる。

これは日を改めてまとめることになるが、例えば全国に展開しているコンビニエンスストアと提携した場合、利用範囲が極めて大きなものになりうる。これは「擬似的なGPSとしての使用」にも応用ができるだろう。また「その場所オリジナルの情報サービス」がその「地域」としてのものはもちろんのこと、その「店舗・企業」という考え方もできるので、企業毎のオリジナルサービスの提供も可能。つまり企業のアピール・独自情報の展開も考えられる。

現在マクドナルドや任天堂からはこの「ニンテンドーゾーン」に関する単独の発表リリースは配信されていない。しかし提供サービスやソフトウェア次第では、DSiを支える大きな要(かなめ)足りうるものとなるに違いない。


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(最終更新:2013/08/02)

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