中古品、抵抗あるのは「生活家電」。雑誌やゲームは諸手で歓迎

2008年10月17日 06:30

中古パソコンイメージインターネットコミュニティ「MyVoice」を運営するマイボイスコムは10月15日までに、中古品売買に関する調査結果を発表した。それによると、中古品として購入するのに抵抗感がもっとも強いのは「生活家電」であることが明らかになった。以下「携帯電話」「婦人・紳士服」など、利用者が積極的・日常茶飯事的に使う品々の名前が続いている。一方で中古で買った経験があるものは「書籍・雑誌」がトップにつき、「CD」「ゲームソフト」など娯楽性の高いものが上位に名を連ねている(【発表リリース】)。

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今調査は9月1日から5日の間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1万5250人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代が36%、40代が29%、50歳以上が19%など。

「中古品」というと大げさな雰囲気もあるが、古本屋の本やCD、中古車やリサイクルショップの家具なども立派な中古品。またネットオークションで他人に使用されたものを購入すれば、それも「中古品」となる。それらを合わせ、中古品の購入、売却を経験したことがある人は実に88.9%にのぼるという。

しかしその一方、中には以前の持ち主のことを考えると「中古で購入するのはどうかな?」というものがあるのも否めない。また商品の性質上(製品寿命など)、中古で購入すると「安物買いの銭失い」になりかねないものもある。それらをあわせ、「中古品として購入することに抵抗を感じるもの」を尋ねたところ、もっとも多いのは「生活家電」だった。下図は、「購入した経験があるもの」とを合わせてグラフ化したもの。

中古購入に抵抗があるものと中古で買ったことがあるもの
中古購入に抵抗があるものと中古で買ったことがあるもの

この図から傾向をまとめてみると次のようになる。

・購入に抵抗感のあるものは「生活家電」「携帯電話」「婦人・紳士服」「アクセサリー・時計」など、利用者がごく身近に、肌身離さず利用しているものが多い
・中古で買った経験があるものは「書籍・雑誌」「CD」「ゲームソフト」などマルチメディア系の娯楽品で、購入ルートが比較的整備されているものが多い。
・全般的に「抵抗感の強い」ジャンルは「中古で買った経験」の割合は小さいが、「婦人・紳士服」「ファッション・小物」「子供服・ベビー用品」「自動車・バイク」の4ジャンルは抵抗感は強いものの中古購入機会も多い。抵抗感をおしてまで購入するだけの価値があると判断されているのだろう。


例えば「生活家電」を見ると、リサイクルショップでの定番であるにも関わらず、人気は低く購入体験者も少ないことが分かる。電子レンジや冷蔵庫、ましてや炊飯ジャーなど日常茶飯事的に(口にするものに対して)使う家電商品を、他人が使っていたと知りながら購入するのは、やはり高いハードルを飛び越える必要があるのだろう。家電を通じて「利用者の姿が見えてくる」からかもしれない。

古着イメージ一方で娯楽系のジャンルに中古購入経験が多いのは、単品で比較的効果であることや、中古品でも品質の劣化があまり気にならないこと、そして生活家電などのように「利用者の姿が見えない、見えにくい」ことが挙げられよう(例えばこれが同じゲームソフトでも、18禁タイプのものなら「利用者の姿」云々という観点で考えると、話は変わってくるに違いない(笑))。

三番目の指摘点、つまり「抵抗感は強いがニーズも強い中古品」のジャンルはきわめて興味深い。これは「抵抗感の部分をクリアできる仕組みが作れれば、大きなニーズをキャッチできる」ことを意味する。自動車やバイクはすでに存在しているので、今後は「婦人・紳士服」「ファッション・小物」「子供服・ベビー用品」などで、何らかのビジネスが花開く……かもしれない。

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