誘惑に思わず負けて……つい買ってしまうコンビニのレジ横メニューランキング

2008年10月16日 08:00

コンビニレジ横イメージ検索エンジンgooにおいて実施されていた【つい買ってしまうコンビニのレジ横メニューランキング】の結果発表が行われ、第一位には「中華まん」がついた。特にこれから寒さがきびしくなる季節、コンビニには欠かせないアイテムとして君臨し、多くの人に愛されるアイテムだけに、納得の行く結果といえる。

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今調査は8月19日から21日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1028、男女比は47.96対52.04。年齢階層比は40歳代がもっとも多く30.64%、ついで30歳代30.45%、50歳代14.69%など。

【先行ダッシュ!? 夏から中華まんなど「冬の定番・レジ横商品」をそろえるコンビニ続々登場】【「コンビニが フライドチキンで チキンレース」ローソンとファミリーマートのジューシーな戦い】でもお伝えしているように、コンビニエンスストアのレジの横にある商品群(俗にいう「レジ横商品」)はコンビニにおいて非常に興味深いもの・場所といえる。コンビニの構造上レジは入り口のそば、しかも入った直後に目に留まる位置にあるため、入店した直後に視界に入る(=お客に覚えられやすい)。さらに会計をするためには必ずレジを用いるため、利用客は少なくとも一度は目にする。そして会計の際に注意が向き、「せっかくだから」とばかりに「ついで買い」を誘引しやすい場所でもある。

各コンビニともこの場所に中華まんやおでんなどの「利益率の高い商品」、香りやビジュアルなどで「お客の購買意欲を高めやすい商品」を置き、お店全体の利益向上に役立てている。また、安価で小さいサイズの商品を置いてついで買いをしやすくしたり、期限切れ間近や人気の無い商品を特売価格で設置し、在庫処分を図ろうとすることもある。「レジ横商品」にはコンビニの高度な戦略が隠されていると表現しても過言ではない。

それらの観点で考えると、トップに「中華まん」がついたのは当然といえる。利益率が高く、サイズも小さめで手軽に購入でき、香りや見た目で存在をアピールし、お客の「ついで買い」を誘いやすい。これらすべての条件にマッチしているからだ。最近では冬場ばかりでなく秋口、場合によっては一年中「中華まん」を販売しているところもあるが、気持ちは十分理解できる。

意外なのが第二位の「から揚げ」。レジ横商品としては「おでん」「和菓子」よりも比較的新しめのイメージがあるが、先の参照記事【「コンビニが フライドチキンで チキンレース」ローソンとファミリーマートのジューシーな戦い】にもあるように利益率が高いこともあって、各コンビニではオリジナリティで差別化を図った「レジ横・から揚げ戦争」が起きている。香りや見た目によるお客への「誘惑」という点では、「中華まん」に勝るとも劣らない「から揚げ」は、見事にお客のハートをつかみ、ランキングの上位に位置したというところだろうか。

第三位はキシリトールガム。他の上位陣商品とはやや性格が異なり、「購入予定の商品の補完的役割」における「ついで買い」に期待する意味合いが大きい。食べ物を買い、キシリトールガムに目が留まり、「そういえば食べた後に口臭をどうにかしなきゃ」とばかりに手が伸びるわけだ。これも「レジ横商品」の巧みさの象徴ともいえよう。

その他色々な商品が上位に名を連ねているが、いずれもいくつかの「レジ横商品」ならではの特性・魅力を備えている。お客サイドとしてはこれらの誘惑に負けないようにしなければ、財布の中身がいくらあっても足りないのだが……やはりついつい注文してしまうものだ(笑)。

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