ケータイの充電器、持ち歩く人は案外少なくて
2008年10月14日 06:30
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは10月13日、携帯電話の充電器に関する調査結果を発表した。それによると充電器を常に持ち歩いている人は全体の1割にしか過ぎず、たまに持ち歩いている人も合わせても3割程度でしかないことが明らかになった。「出来るだけ簡易に」をモットーとする携帯電話としては、持ち運びをするアイテム数が一つでも増えると「面倒」と思われるのだろうか(【発表リリース】)。
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今調査は9月27日から9月29日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は422人。男女比は57.1対42.9。年齢構成比は20代9.5%、30代49.3%、40代32.7%、その他8.5%。
外出時に携帯電話の充電器を持ち歩いているか否かと、「常に」「たまに」持ち歩いている人に「どんなタイプのものを持ち歩いているか」について尋ねたところ、次のような結果が出た。持ち歩く人はさほど多くなく、他所に接続して電源を確保するタイプの充電器が多いようだ。
外出時に携帯電話の充電器を持ち歩いていますか
どんなタイプの充電器を持ち歩いていますか(持ち歩く人限定)
持ち歩いているか否かについては「いつも:1、たまに:3、無い:6」の割合で、これは男女・年齢階層共にさほど変化はない。強いて言えば女性の保有率が少ないという程度だろう。全般的に女性の方が携帯電話の利用率が高く、電池切れのリスクも大きいはずではあるのだが、そこまでは考えていないのか。あるいは「持ち物が増える」ことへの不便さを考慮してのものだろうか。
他方、持ち歩く人に限り、どんなタイプのものを持ち歩くかと尋ねたところ、もっとも多いのは携帯電話購入時についてくる・一緒に購入する「コンセント式」だった。恐らくは自宅でも使っていて、外出時にも使うという「家でも外でも」(&わざわざ買い増しすることはないと考えている)タイプなのだろう。
その他充電器に関する傾向をまとめると次のようになる。
・どの年齢層でもコンセント式がもっとも多い。年齢が上がるとその率はさらに高くなる。
・男性のUSB式保有率は女性よりかなり高い。パソコン利用率の違いか。
・20代は簡易型:電池交換式の利用率がずば抜けて高い。
・太陽電池や内蔵型、使い捨て型の普及率は低い。
やはりコンビニなどで発売されている「電池交換式」の人気は高い。「どのみち出先で携帯電話の電気が切れて充電しなければならない状況など滅多にない」と踏んだ上で、「万一そんな事態になってもすぐに入手できる乾電池を使えるものを」との考えがあるのだろう。一方で「充電電池内蔵」「使い捨て」の人気が低いのはそれぞれ「重い、かさばる」「もったいない」からに他ならない。
個人的に残念なのは「ソーラー(太陽電池)式」の割合が極めて少数なこと。太陽電池ユニットを別途持ち歩くのは確かに面倒だろうが、【太陽電池(GarbageKetai.com)】でも紹介しているように、中には携帯電話のストラップとして使える、ストラップ型携帯太陽電池式充電器なども存在する。一般の充電器と比べれば充電率は低いのだろうが、電池代などと比べれば浪費はかなり抑えられるはずだ。
最近は携帯電話も色々と高機能化し、ワンセグやデジカメ、着うたなどを利用しているとあっという間に電池の量が減ってしまう。高機能化するということは、携帯電話の本体が止まると「すべての機能が使えなくなること」を意味する。「高機能化して消耗電力が増える」「高機能化して『止まったらまずい』機能が増える」この2点から考えるに、今後も携帯電話の充電器の持ち歩き率は高まるのではないだろう。
(最終更新:2013/09/06)
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