思い返せば「なるほどな」……地球温暖化を感じる現象ランキング
2008年10月13日 12:00
検索エンジンgooにおいて実施されていた【地球温暖化を感じる現象ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「猛暑日が増えた」がついた。上位に挙げられた現象を読み比べて見ると、いずれも「言われてみれば確かに……」と納得させられるような事柄ばかりであるのが分かる、少々怖いランキングである。
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goo ランキング |
地球温暖化を感じる現象ランキング |
1 | 猛暑日が増えた |
2 | 局地的豪雨 |
3 | 雪が降らなくなった |
4 | 熱帯夜が増えた |
5 | 残暑が厳しい |
6 | 夏場にエアコンをつけることが多くなった |
7 | 台風が多い |
8 | 桜の開花時期が早い |
9 | 熱中症になる人が増えた |
10 | 食べ物の旬の時期がずれる |
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今調査は8月19日から21日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1028、男女比は47.96対52.04。年齢階層比は40歳代がもっとも多く30.64%、ついで30歳代30.45%、50歳代14.69%など。
【「関東以南でリンゴが採れない」「日本近海でサンマ収穫が出来ない」地球温暖化の影響を予想】などでもお伝えしているように、炭酸ガスなどの温暖化ガスを起因としていると思われる地球の温暖化現象は、単に「気温が上がる」だけでなくさまざまな現象を引き起こしつつある。風邪を引けば体温が上がるだけでなく、くしゃみをしたり身震いを感じたり、けん怠感を得たり吐き気をもよおしたり食欲を失うのと同じだ。
単に「異常気象」と片付けられるものではなく、よくよく調査あるいは考えてみれば、地球温暖化現象を起因とするものが山ほどあるはず。特に日々の生活の中で「言われてみれば確かに」という事象を突きつけられると、温暖化現象であるにも関わらず背中に寒いものを感じてしまうかもしれない。
トップについたのは「猛暑日が増えた」。そもそも「猛暑日」という言葉(最高気温が35度以上の日)の定義自身が2007年に行われていることからも、全般的な気温が上昇している雰囲気があるのが分かる。元記事によれば「1931年~2007年において、最初の30年間と最近の30年間を比較した場合(年毎のイレギュラー的な上下があるため)、猛暑日は1.6倍も増えている」とのこと。
第二位は「局地的豪雨」。こちらも「ゲリラ雷雨」という言葉が最近使われるようになったことを考えると、容易に想像はできるし納得はできるはず。昔からスコール的な豪雨は存在したが、その頻度や豪雨そのものの頻度・ボリュームはかなり増えている。
そのほか「雪が降らなくなった」「熱帯夜が増えた」「残暑が厳しい」「台風が多い」など自然現象において明らかに変化が生じていることだけでなく、「夏場にエアコンをつけることが多くなった」「熱中症になる人が増えた」「半そでを着る期間が長くなった」など、行動様式を変えている事象数が増えている点においても、「地球温暖化」を感じていることが分かる。当方(不破)も「光化学スモッグ注意報をよく聞くようになった」は前々から感じており、なるほどその通りと思った次第。
統計学上の数字だけでなく、ひとりひとりが肌身を持って実感しつつある「地球温暖化」。一部には「錯覚だ」「一時的な現象で戻るに違いない」と断じて、温暖化そのものを否定する人もいる。しかしこれだけの状況を突きつけられれば、少なくとも「今ここにある危機」が事実であることは認識できるはずだ。その上で、今できること、これからしなければならないことを考える必要があるのだろう。
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