第二位にはプレイステーション3版からの移植、プレイステーション2版の『真・三國無双5 Special』が。多人数の敵が同時にわらわらと現れる、3D格闘「ちぎっては投げ」アクションゲームの「三国志」版。元々プレイステーション3のハイスペックな機能をフルに活かしてようやく実現できた内容だっただけに、機種性能の劣るプレイステーション2ではどうなるのか、という不安はあった。ユーザーの感想を見る限りでは「プレイステーション2としては」がんばった方だ、ということらしい。技術とマーケティングに食い違いが生じると……。

第三位は先週トップから順位を落としたもののまだまだ堅調な『スーパーロボット大戦Z』がランクイン。シリーズのこれまでの作品とは違う印象を持つ人が多いようだが、内容的にはそれなりに好評価を受けている。ただしストーリーや音声部分など「惜しいところ」でポイントを減じなければ、という意見も多い。好き嫌いが分かれるのは仕方の無いところか。

第四位には今や定番の『リズム天国 ゴールド』が。あまり深いことを考えず、単純に「エンジョイ」できるゲームソフトとしてツボにはまったのだろう。相変わらず意見は二分されているが、総じてポジティブな評価をする人が多い。……DSiが本格的に普及したら、やはりカメラ機能をフルに活かしたグレードアップ版なども出るのだろうか。

今週は新作がやや控えめで、定番タイトルが上位を占める結果となった。唯一新作として登場している『真・三國無双5 Special』は、本体性能を補うソフトの努力が市場の要望に応え切れなかったようで(あえてあいまいな表現)、厳しい意見が相次いでいる。一番売れているハードと一番性能の良いハードが同一でないことの悲劇なのだろうか。また、『リズム天国 ゴールド』については姉妹品のような立場にあたる『Wii Music』が10月16日に発売される。そろそろ各種コマーシャルも展開しはじめ、注目を集めている。果たしてどこまで上位に食い込めるのか、注目したいところだ。

(最終更新:2013/08/14)