安物ワインをビンテージものにしてくれる「超音波タイムマシン」登場!?
2008年10月07日 06:30
当方(不破)はお酒が飲めないので有難みがよく分からないのだが、ワイン好きな人にとっては言葉通り「魔法の道具」になるかもしれない機械が登場したと【Mail Online】が伝えている。この機械、スーパーの専用コーナーで数千円くらいで売っているような安物ワインをセットし、30分稼動させるだけで、ビンテージものの味がするワインに「生まれ変わらせる」のだという。超音波の技術を使うとのことだが、単に味わいを良くするだけでなく、二日酔いを起こしにくくする効果もあるという。
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Casey Jones氏(左)と「超音波ワインタイムマシン(Ultrasonic Wine Ager)」(右)
この機械、お値段は350ポンド(6万5000円)。外見は氷を入れる容器のような形をしているが、中に突っ込んだお酒(ビン)のアルコール分子を超音波で振動させ、10年の時間が経過したのと同じような作用をもたらす効果があるとのこと。いわば「超音波ワインタイムマシン(Ultrasonic Wine Ager)」のようなものだ。
この「超音波ワインタイムマシン」を売りに出そうとしている、発明品取り扱いを専門としている企業家の名はCasey Jones氏。まだこの機械に正式な名前をつけてはいないのとのこと。彼は誇らしげに「わずか3.99ポンド(800円)くらいの安ワインもこの機械にかかればあら不思議。数百ポンドもするような高級ワインに早変わりしますよ」と語る。なおこの「超音波ワインタイムマシン」、ワインだけでなくブランデーなど多種のお酒に対応しているとのこと。
Casey Jones氏は奇抜な発明品をチェックして世に送り出す人物として知られている。2007年には「靴のニオイを消去する機械」を取り扱ったが、結局商業化には失敗。それでも彼はめげずに発明品のチェックを続けている。いわく「毎年数百数千もの発明品を目にするし、ほとんどはロクでもないものばかり。でも中にはダイヤモンドの光を放つ素晴らしい原石もあるんだ」と。
今回の「超音波ワインタイムマシン」はまさにその「ダイヤの原石」に相当するようだ、と彼は述べている。「この機械を通すことでワインは見た目と香りを変え、化学変化を起こすためにアルコール分は内臓で吸収されやすくなる。だから二日酔いも起きにくくなるんだ」と。また、この機械をオレンジジュースでも試してみたが、より新鮮味が増したという。
今発明品についての追加情報をMail Online以外で探したところ、たどり着いたのが【INVENTORS SHOWCASE】。まさに直訳すれば「発明品のショーケース」という言葉にあるように、発明品を企業家に売り込むオークションサイトそのもの。かのCasey Jones氏自身が運営しているようだ。「超音波ワインタイムマシン」についてはトップページを飾ると共に「ものすごい人気でしたが、もう買い手がつきました(Sorry but due to huge demand, the QUANTUM WINE AGER has sold out)」との嬉しい言葉が目に留まる。なお商品名は「the QUANTUM WINE AGER(量子ワインタイムマシン)」となったようだ。
そして実際に同サイトで販売も開始している(【販売ページ】)。価格は349.95ポンド(6万5000円)と元記事の通り。興味とお金と時間と好奇心に余裕があり、お酒好きな人は試してみてはいかがだろうか。
もっともワインはその味わいや香り自身はもちろんだが、そのブランドや作られた過程・歴史を楽しむという話もある。いくら味そのものが良くとも、元々のブランドがスーパーの片隅で叩き売られていたようなものでは、素敵なディナーを演出するには少々力不足かもしれない(笑)。
※追補:
超音波でお酒を熟成させるという技術は(少なくとも日本では)昔からあるようです。例:【株式会社 北雪酒造】の例ですと実際に検証を行い、「飲みやすく悪酔いせず、二日酔いしにくい酒」ができるとのこと。また、日本国内にも卓上型の果実酒・一般酒の熟成用の装置が確認できました。あくまでも個人の判断の上、確認してください。掲示板でのご指摘ありがとうございました(to ハバネロ様)
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