ダイエットを助けてくれるデジタルサービスと「お皿」
2008年10月06日 12:00
春から始まった「特定健診」でますますブームに拍車がかかるダイエットだが、需要に応える形で実に多種多様な商品が展開されている。NHKの[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]では、知っておくともしかしたら大きな手助けとなるかもしれない商品とサービスが紹介されていた。専用サイト【ダイエット倶楽部】のこともあるし、ここであらためてまとめてみることにする。
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●ダイエットの継続を後押しする「Kzoku」
最初に紹介されていたのは、ダイエットの継続をさまざまな面からサポートする【Kzoku(ケーゾク)】というサービス。よくありがちな、インターネット上に自分のアカウントを設けて日々の記録を登録していくという「日記型サポートサービス」なのだが、いくつか独自の特徴を備えている。
「ケーゾク」では自分が行うダイエットの具体的項目(腹筋1日20回、腹八分目、21時以降は食べ物を口にしない……)を設定。そして毎日の入力でそれらを達成した時に得られる「ヤッター」というポイントも決めることができる。さらにそのポイントを利用して「一週間で何ポイント溜まったら●×をごほうびにする」という目標の設定が可能だ。例えば一週間で100「ヤッター」ポイント以上のダイエットに関する項目を果たせたら、ごほうびにチョコレートケーキを一つ食べても良い、という具合だ。
細かい目標を設定。達成感は「ヤッター」ポイントの積み重ねで得られる
日々の入力はチェックリストの確認と実行できたことへのチェック、体重と体脂肪率の入力だけ。入力項目は「ヤッター」ポイントや体重などのパラメータ毎にグラフ化されるので、自分の努力の積み重ねがビジュアルとして確認できる。
「Kzoku」の独自の機能は、ダイエットをしている人に陥りがちな「孤独感」を取り除くシステムが豊富に用意されているところにある。まずはダイエットのプラン(チェックリスト)についてだが、自分の特性(性別や年齢、身長、ライフスタイル)と似通った人のプランを探して参考にすることができる。ダイエットのプランの頃合が分からない人も、似たような状況下にある人を探して参考にすれば、無茶な設定をしなくて済む。
さらに状態が似通っている人、気になる人をライバル設定すると、その人の更新があるときにメールで通知される。SNSなどに良く見られる「フレンド登録による更新通達」のようなものだ。自分のライバルがダイエットの記録更新をしているという連絡が届くだけで、自分も何となく後押しされた気分になれる。
それでも「もう続けられない、ツライ」と思った人のために「レスキューメール」機能もある。これは家族や友だちに応援を頼むというもの。あらかじめ「いざという時にレスキューしてほしい相手」のメールアドレスを設定(相手の許諾が必要)おけば、ダイエットの記録更新が一週間途絶えたときに設定したアドレスに「レスキューの連絡をしてほしい」というメールが届く。かくして「どうしたの? ダイエットの記録途絶えてるみたいだけと?」といった連絡が本人に届く次第。もちろんレスキューしてほしい相手の変更もできる。
とかく「ひとりぼっちはつまらない」「相手がいないと張り合いがない」ダイエットの弱点をうまくカバーしたサービスといえる。ちなみに現時点では登録・利用は無料。
●余分な汁を口にしないようにするお皿「シルキル」
続いて紹介されたのは、「なるほど」と思えるアイディア商品、【ダイエット・プレート シルキル】。おかずを盛り付ける部分が微妙な傾きをしていたり中央が盛り上がり、低い部分が溝になっている、見た目はごく普通のお皿。ところがこのお皿で汁気の多い料理やドレッシング系のサラダをいただくと、おかずそのものからにじみ出る、あるいは吸収しきれない余分な汁・ドレッシングなどが傾斜を伝わって溝の部分に流れ落ちる仕組みになっている。もちろんネーミングは「汁を切る」から。
中華料理を食べる時に、肉が周りの油に浸かってしまうのを大変気にした開発担当者が、「何とかならないものか」と考えてこの皿を開発したとのこと。いわく「自然な食事スタイルで余計な油分や塩分などを取らずに済むようになるので、無理をせずダイエットができる」。
肉汁やドレッシングをじゃぶじゃぶつけるのがたまらなく好き、という人もいるだろうが、もちろんそれは同時に塩分や油分を余分に摂取することになる。料理そのものを堪能できるだけでも満足すべきだし、盛り付けるだけで自然に汁を避けられるのだから、これほど楽なことはない。
「シルキル」とやや似たコンセプト、つまり出来るだけ現状の食生活を変えずに健康を求めたいという人のための商品としては、【シャープ(6753)】から発売されている【ヘルシオ】が有名。「ヘルシー」と「減る・塩」を掛けたネーミングとして知られているが、公式サイトを見ると「脱油」「減塩」「栄養素キープ」「おいしさキープ」など、多種多様な効用が得られるようだ。
元々汁気の多いものが嫌いな人にはあまり効果が無いかもしれないが、「シルキル」は知らず知らずのうちに効用が発揮されるという意味ではポイントが高い。また「ケーゾク」もビジュアルはシンプルな部類に入るが、ダイエットを継続させるための心配りの質は高く、「これなら出来るかも」と思う人も多いことだろう。
ともあれ、色々な方法を試し、自分にもっともあったダイエット方法を継続してほしいものである。
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