入れ歯で命拾いした男
2008年10月05日 12:00
世の中には胸のポケットに入れていたライターや聖書で銃の弾が止まり、命拾いをしたという作り話のような、そして奇跡的な話が時々伝えられる。あるいは「奇跡」の度合いではライターなどよりもっとレベルが高い話が【Mail Online】に掲載されていた。いわく、銃の兆弾(ちょうだん、一度着弾した弾がはね返って別の場所に飛び込むこと)が自分の義歯(入れ歯)に命中し、命拾いをした男の話である。
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舞台の場所はヨーロッパ、元ユーゴスラビアの一部だったクロアチア。借金の問題で二人の男性と討論になったStipe Cavlovic氏(37)と彼の妻Mirna嬢に対し、男性の一人が至近距離からStipe夫妻に対し拳銃を発砲。弾はMirna嬢のほおをかすめ、さらにStipe氏の入れ歯に命中した。
Stipe氏は動揺を隠せない表情で語る。「銃が発砲された時、閃光が見えただけで妻のほおに命中したのなんて見えなかったよ。次の瞬間、自分の歯に何かが当たったように感じて、思わず熱い鉛(=弾)を吐き出したんだ。妻も私も死ぬほど痛い目にあったけど、でもまだ何とか生きてるよ」と。
今事件を調査したクロアチア警察では、Mirna嬢のほおを弾がかすめた時に、弾丸のスピードが低下し、それでStipe氏の入れ歯を破損しただけで済んだと推測している。一方、発砲した犯人(58歳男性)はあまりにもの至近距離から撃ったので、あるいは両者とも即死したのではないかと考えたようだ。その犯人は撃った直後に怖くなりその場から逃げ去ったが、間もなく警察に捕まっている。
日本では借金のもめ事で相手から発砲されるリスクはほとんど無いので必要はないが、物騒な地域では入れ歯も耐弾性を考えて素材を選ばねばならないのかもしれない。
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