朝食抜きが多いのは、若者・単身赴任、そして……!?

2008年10月01日 08:00

朝食イメージマクロミルは9月30日、朝食に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、全体では8割近い人が朝食をほぼ毎日食べていることが明らかになった。逆に言えば2割強の人が(週に三日以上)朝食を抜いていることになる。また、年齢階層別では若年層の方が朝食抜きの割合が高く、逆に60代以上では1割にも満たない結果となった(【発表リリース】)。

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今調査は9月8日から9月9日、インターネット経由で関東の一都三県の在住者を対象に行われ、有効回答数は1030人。男女比は1対1、年齢階層比は20・30・40・50代と60歳以上で均等割り当て。

毎日しっかりと朝食をとっているかについて尋ねたところ、全体では8割近い78.3%の人が「週に五日以上朝食を取る」と回答している。逆にいえば2割強が「週に三回以上は朝食を抜いている」ことになる。

朝食を取る頻度
朝食を取る頻度

ちなみにこの調査結果における「朝食」とは、通常のご飯やパンなどの食事に加え、果物だけ・栄養補助食品だけ、という簡易な朝食も含む。そこまで「朝食」の範囲を広げても、2割の人が朝食を満足にとっていないことが分かる。

・朝食抜き率が高い層
 1.若年層
 2.単身世帯
 3.多世代世帯

年齢階層別では若年層ほど朝食を抜く比率が高く、60代以上の朝食率が異様に高いのが分かる。20代などの朝食抜きが多いのは【忙しすぎて食べる時間がない!? 20代男性の3割は朝食抜き】【朝食を一番抜いているのは○○代の男性】にもあるように社会生活に慣れていないことや体が柔軟なこと、それに単純に時間が足りないことを起因とするものと思われる。また高齢者の朝食率が高いのは、やはり年を取ると早起きになり、通常の朝食時間までに時間がかかるため、空腹度が高まるからだろう。さらに他にも他の年齢層より健康に留意するようになるからかもしれない。

朝食イメージ世帯構成別では、世代数が増えるほど朝食率が低下する傾向があるのが気になる。単身赴任の朝食率が低いのは理解できるのだが、なぜ世代世帯数が増えると朝食率が減るのか。回答数の少なさによる「ぶれ」が生じたわけではなく、発表資料にも今件に関する言及は無い。考えられる理由としては「複数世代家族となると忙しい時間帯に一斉に食事を取るのが煩雑になるため、ついつい朝食を抜いてしまう」くらいであるが、この推測が正しいかどうかは分からない。

やや蛇足になるが、一部欠食(週3回以上朝食を抜く)と完全欠食(朝食は食べない)割合をグラフ化したのが次の図。

朝食欠食比率
朝食欠食比率

これを見ると健康上非常に問題視される「完全欠食」は世代別によるものよりも、世帯別による差異で見られるものが大きいことが分かる。特に単身世帯と3世代以上の世帯において、1割以上の人が「朝食をまったく食べない」と答えている。


今調査結果を見る限り、「朝の食卓の騒がしさ」や「朝食を用意することの面倒くささ」から朝食を取らない人も多いと思われる。これについては【朝食を飲食店でとるならば まずは何より「安さ」が肝心】にもあるように、朝食を飲食店で取る、という手段もあることを書き記しておく。

もちろん同記事にあるように「安い店」が使える場所にあるかどうかが問題となるが、モーニングサービスをしているファストフードや喫茶店は、駅周辺の商店街なら一軒くらいは見つけられるはず。あるいは駅の売店や立ち食いそばを利用する手もある。

朝からたらふく食べて眠さに誘われては元も子もないが、朝食を抜くことで生じるマイナス効果は計り知れないものがある。長い目で見れば、朝食をしっかりととった方が、色々な面で自分にプラスとなるはずだ。

(最終更新:2013/08/02)

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