吉野家、そして牛丼大手としてはやはり知名度の高い[松屋(9887)]はすでに9月末店舗数が公開されているが、ゼンショーでは9月10日前後に正式発表される予定。事前にカウント・集計したと思われるNIKKEI Netの数字にわれば、9月末のすき家国内店舗数は1087店・なか卯は379店となる。

今年に入ってからの吉野家・すき家・松屋の店舗数推移(牛丼店に限る)

もちろん店舗数がその牛丼チェーン店のすべてを語るわけではない。吉野家に限っても、牛丼専門店だけでなく「新・テーブルサービス店」(ファミレス風店舗)や「おかずの華」(総菜屋)への転向・展開を推し進めており、「おかずの華」を含めた吉野屋店舗は1101店に及ぶ。また、地域による分散・集中なども考えると、一概に「店舗数が多ければすべて良し」と断じることもできない。

とはいえ、世間一般には「牛丼といえば吉野家」というイメージが強いだけに、牛丼専門店の店舗数順位が今回発表されたように「すき家」に逆転されるあたり、牛丼チェーン業界の激しいバトルぶりがうかがい知れるといえよう。