今や自販機は脇役か・コンビニでたばこを買う人は8割に達する
2008年10月26日 12:00
インターネットコミュニティ「MyVoice」を運営するマイボイスコムは10月25日までに、たばこに関する調査結果を発表した。それによると、現在喫煙している人がたばこを購入する場所は圧倒的にコンビニが多く、全体では8割の人がコンビニで購入すると答えていることが明らかになった。自動販売機で購入すると回答した人は3割足らずであり、いかにたばこ販売の実情がコンビニにスライドしたかが分かるデータとなっている(【発表リリース】)。
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今調査は10月1日から5日の間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1万4473人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代が38%、40代が30%、50歳以上が18%など。
今年春から段階を経て、7月からは日本全国でたばこ自販機用の成人認証カード「タスポ(taspo)」が導入された。たばこの自動販売機ではこの「タスポ」を使って自分が成年なことを証明しないと、原則的にたばこは購入できなくなる。最近では顔認証機能を使いタスポが無くともハードルをクリアできる自販機も登場しているが、数はまだ少数派。もちろんコンビニをはじめとした対面売買の場においては、タスポは必要ない(原則として「必要と判断された状況では」年齢認証を求められる)。
調査母体の中で現在たばこを吸っている喫煙者に対し、普段どこでたばこを購入するかを尋ねたところ、実に8割の人が「コンビニで」と回答していた。
たばこをどこで購入するか(複数回答)
実に5人のうち4人までが「コンビニでたばこを買う」と答えている。複数回答であることを考慮しても、これは非常に大きな値だ。「自動販売機で」と回答する人はそれに続くが、わずかに約3割に過ぎない。
たばこをコンビニで購入
タスポ導入前とはどのように変化したのか、その違いを知りたいところだが、残念ながら同社の調査では「たばこ」に関連する調査は今件以外は2006年の1回のみ(【該当記事】)、しかも当時はタスポ云々という話はまったく話題に登っておらず、むしろいかに禁煙するかという設問しか用意されていなかった。当然「どこでたばこを買うか」という問いが行われていようはずもない。
ともあれ現時点では、「たばこはコンビニで」という購入スタイルが喫煙者の多数を占めていることは間違いなさそうだ。コンビニと自動販売機以外の選択肢、具体的にはスーパー・ディスカウントストアやたばこ専門店、キオスク・駅の売店なども対面販売で基本的にタスポを必要としないことを考慮すると、タスポでマイナスの影響を受けたのは自動販売機だけと考えて良いだろう。
もっともたばこ専門店などは自動販売機も併設しており、むしろそちらの売上が大きいという場合もある。24時間いつでも開店していて、気軽に購入できるという点では、コンビニに勝るものは無いのかもしれない。
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