8割が「ルールあり」~子ども向けのケータイ利用

2008年10月03日 06:30

モバイルイメージgooリサーチは10月2日、三菱総合研究所と共同で調査した「小学生のインターネット利用による調査結果」を発表した。それによると子どもが携帯電話を利用するのに際し、何らかのルールを作っている保護者は約8割に登ることが明らかになった。もっとも多いのが通話やメールの通信相手を制限するというもので半数近くの保護者が実施している計算になる(【発表リリース】)。

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今調査は子ども向けポータルサイト【キッズgoo】において、7月28日から8月5日にかけて行われたもので、有効回答数は8818人、男女比は46対54。年齢構成比は10代1.9%、20代3.8%、30代43.2%、40代48.9%、50歳以上4.1%となっている(要は子ども自身では無く保護者、しかも比較的幼年層の子どもを持つ保護者を対象とした調査結果である)。

子どもが携帯電話を持っている家庭に対し、子どもの携帯電話利用について何らかのルールを設けているかどうか複数回答で尋ねたところ、「特にルールはない」という回答はわずか18.4%に過ぎなかった。

子どもの携帯電話利用にルールを設けているか(子どもが携帯電話を持っている1347人対象)
子どもの携帯電話利用にルールを設けているか(子どもが携帯電話を持っている1347人対象)

設けられたルールのうちもっとも多いのは「通話やメールの通信相手について」。好奇心おう盛な幼年層にとっては「携帯電話」という魔法の道具を与えられれば色々なことをやってみたくなるのは当然のこと。保護者は当然心配になるわけで、あらかじめ「やってよいこととよくないこと」をしっかりと教え込んでいることになる。あるいは「防犯」などの目的に限定して携帯電話を持たせ、その役割を果たす相手だけに通話を許可しているのだろう(【小学低学年の3割強は「メールはダメ!」・高校では約半数が「把握してない」~携帯電話をめぐる親心】参照)。

規制項目としては「利用する状況の制限」「利用するサービスや閲覧するページの制限」が続いている。いずれも「子どもに触れさせたくない、足を踏み込ませたくない、不健全な世界へのアクセス」を防ぐためのもの。子どもが携帯電話を使って色々なトラブルに巻き込まれる報道が相次いでいるため、保護者も非常に気を使っていることが分かる。

子どもの携帯電話使用イメージ先に【「ケータイ与えてよかった?」子どもの成長と共に高まる不安】を掲載したところ、「子ども向けの携帯電話は通話機能とGPS機能があれば十分」という意見をいただいた。「子どもの安否確認のため」という保護者側のニーズに応えるためならば、確かにその機能だけで事足りる。さらに「保護者側がメールの送信相手を限定できる機能付のメール機能」をつければ完璧だろう(これはソフトウェアレベルで実施できるはず)。

【小中学生は「ケータイ使いたい!」保護者は「ダメよ!」・親子で異なる携帯への意見】にもあるように、子ども側としては色々な機能を使ってみたいという要望はある。しかし自動車の運転を中学生がしたくとも許されないのと同じように、安全性を考えるのならばルールを設けるなりハード側で「しばり」を入れるなどの配慮が必要になるだろう。


(最終更新:2013/08/02)

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