「自分は運動不足」85%、理由は「時間がない」「面倒くさい」~現在の運動事情

2008年10月16日 08:00

運動イメージgooリサーチは10月15日、毎日新聞社との共同企画調査の結果として「運動習慣などに関する調査」の調査結果データを発表した。それによると「自分は運動不足だ」と認識している人は全体の8割強に登ることが明らかになった。運動不足と自認している理由としては、時間不足や面倒くささを大きな要因として挙げており、現代人の多忙さと共におっくうな性格が運動不足を生み出しうる状況を表す調査内容となっている(【発表ページ】)。

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今調査は9月25日・26日の両日にgooリサーチのモニターから無作為抽出された20歳以上を対象にネット経由で行われたもの。有効回答数は1079人。男女比・年齢階層比は非公開。

自分自身の状況において、運動不足か否かを尋ねたところ、86%(リリース上の文面では85%)の人が「自分は運動不足だ」と認識していると答えている。

自分が運動不足だと思うか
自分が運動不足だと思うか

運動は足りている、と判断した人は1割強に過ぎない。50人乗りの電車の乗客で例えれば、そのうち「運動は十分」と考えている人は7人に過ぎないということだ。

では「運動不足」と考えている人に「なぜ運動不足なのか」と尋ねたところ、38%が「時間が無い」、37%が「面倒だから」と相反する回答が多くを占めている。

運動不足な理由は
運動不足な理由は
運動が出来ない二大理由
「したいができない」
「できるが何となくしたくない」

「時間が無い」というのは「時間があればもっと運動をするのだが」という意思が裏に隠れている。一方で「面倒だから」は「時間(やその他の要素)はあるのだが、運動そのものをしたくない」という忌避意識の強さが見えている。「したいができない」「できるがしたくない」という、まったく性格を異にする回答がほぼ同数でトップについているのは、非常に興味深い現象といえる。また、回答選択肢に別途「嫌いだから」があることから、「面倒だから」は強い拒否反応ではなく、「何となく」レベルでの「したくない」であることも理解できよう。

「時間が無いのでしたくても出来ない」人は、作業時間のインターバルにでも出来るような、息抜きを兼ねた運動や、通勤・通学の中で「いつの間にか運動している」ような方法(例えばアームウェイトをつける、自転車通勤の距離を増やす)を用いて工夫し、対処できよう。

問題なのは「面倒だから何となくしたくない」人。気持ちの問題なため、最終的には個々の意欲が上がらないことには始まらない。例えば【ダイエットを助けてくれるデジタルサービスと「お皿」】で紹介した【Kzoku(ケーゾク)】のように、一人で運動していてもデータ入力をすることで他人と競い合っているような気持ちになれる、そんな競争心をあおるサービスを利用するのも一つの方法といえよう。

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