【更新】含み損、最多意見は4割超え
2008年10月20日 08:00
NIKKEI NeTでは10月15日から10月29日までの期間において、日経平均株価の三か月先予想などのアンケート調査を行っている。その途中経過によると、個人投資家の保有株式含み損について3割強の人が40%以上の含み損をかかえていることが明らかになった。今後大規模な市場変動がない限りこの結果が大きく動くことは考えにくいため、この値が大体現時点における状況を表しているものと思われる([発表ページ])。
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NIKKEI NeTでは定期的に話題を切り替え、読者アンケートを実施している。現在行われているのは「日経平均株価の三か月先予想」「三か月先の景気は今と比べて」「株式投資における足元の「含み損」」の三つ。日経平均株価についてはやや底打ち感が強く見られるものの景況観は悪く、「三か月先の景気は今より悪くなる」と回答した人が45%を占めている。
肝心の「現時点における株式の含み損」についてだが、20日早朝時点のデータでは次の通り。
株式投資の含み損
最多階層は「-40%以上」の34%。「-30%~-39%」の22%をあわせると、過半数の人が3割以上の損をしている計算になる。「株式投資をしていない」人12%を考慮すると、実に投資をしている人の63.6%が3割以上の損、ということだ。原文中にある「リーマン・ブラザーズショック」が直近の大きな下げには違いないが、昨年夏の「サブプライム・ローンショック」に始まる「金融工学暴落」がいかに大きな株式の含み損をもたらしているのかが分かる。
ちなみに松井証券のメールマガジン「松井証券マーケットプレゼンス」(【メルマガ発行スタンド(まぐまぐ)】)の最新号によると、10月17日時点の信用取引の買い方の含み損は-36.472%。信用取引、しかも買い方に限定されるが、データ的にはほぼ一致する。
今後市場展開はまったくの未知数なため、この含み損状態がどのような動きを見せるのかは言葉通り「五里霧中」といえる。次回のアンケートにおいて同様の調査が行われ、項目の一部が「-40%~-49%」「-50%以上」と書き換えざるを得ないような状況にならないよう、今は祈りたいところだ。
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