アメリカでは4割の人が「エコバッグには1セントたりとも支払いたくない」

2008年10月23日 06:30

エコバッグイメージ1982年に創刊された、アメリカでは初の一般大衆紙でビジュアル的な記事展開が多く幅広い層に読まれているUSA TODAY。このウェブ版では定期的にさまざまアンケートを実施し、世論の動向を探っている。今回はその中から、エコバッグに関する調査結果を二つほど紹介することにする。日本の実情はともかく、海外におけるエコバッグの内情はあまり伝えられていないので、何らかの参考になるだろう(【発表ページ】)。

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まずは食料品店などに買い物に行く際、自分で(エコバッグなども含めた)バッグを持参するか。4割近くの人が「利用しない」、つまりお店で用意する袋を使うと答えている。

食料品店などに買い物に行く際、自分で(エコバッグなども含めた)バッグを持参するか
食料品店などに買い物に行く際、自分で(エコバッグなども含めた)バッグを持参するか

いつも利用するはわずかに1割、よく利用する・時々利用するをあわせても6割程度でしかない。ちなみに似たようなアンケートを日本でおこなったところ(【レジ袋の有料化、7割が賛成】)、レジ袋が有料化された場合という前提があるが、7割が「エコバッグを使う=自分のバッグを持参して利用する」という回答が出ている。利用頻度の差はあれど、あまり大きな違いはない(やや日本の方がバッグ持参派が多いか?)。

日本同様アメリカでもエコバッグはお店側でも販売している(※詳しい説明はないので不明だが、アメリカの食料品店ではその店指定のエコバッグでないと店内で使用できないのかもしれない)。いくらまでならエコバッグに支払えるかという問いには「1ドル~2ドル(100円~200円)」という回答が最も多く、44%を占めた。

食料品店のエコバッグ、いくらまでなら出せる?
食料品店のエコバッグ、いくらまでなら出せる?

一方で「お店側が提供すべきでお客が負担すべきではない」という回答もほぼ同数の43%。エコバックの利用そのものには一定の理解を得られているものの、自己負担に対する抵抗はかなり強いようだ。

もっとも、「エコバッグを使わない」層の割合と「無料提供すべき」層の割合はほぼ一致する。二つのアンケートをまったく同じ調査対象の人たちが実施したわけではないが、多くの人が心境的には深く結びついているに違いない。つまり「今エコバッグを使っていない人は、食料品店のエコバッグに支払うお金などビタ1セントすらない」ということだ。


エコバッグイメージ今や日本でもエコバッグの名前は広く知られているが、わざわざ新しくバッグを創造しなくとも、昔から日本には「買い物かご」という素晴らしい「伝統文化」的アイテムが存在している。「そんな古風なものなど、ダサい」という意見もよく耳にするが、合理的な美しさ、機能美を兼ね備えている「買い物かご」をダサいと毛嫌う方こそダサいともいえる。

むしろ「買い物かご」をより古風に仕立て上げ、アメリカなどに「オリエンタル リユーザブルクラッサリーバッグ(東洋のエコバッグ)」などと名づけて持ち込めば、案外受けるかもしれない。


(最終更新:2013/08/02)

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