21世紀におけるフロッピーディスクの使い方
2008年10月16日 12:00
テーブル大のファミコンのジョイスティックを作ったり、ゲームセンターのゲーム機きょう体をゲームカセット入れにしたりなど、独創的な発想を実現のものとして多くの人を驚かせ、あるいは笑いの時間を提供し、または感心させてくれる「フロンティアスピリッツ」の持ち主たち。今回紹介するプロジェクト(?)も、そんな「独創的な発想」の持ち主によるもの。実用化云々とはまた別のようだが、ぱっと見で「面白いかも」と思わせてくれるだけのものはある。
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USBフロッピーディスク
まさに一見ネタそのもののような内容。詳細は【Thomas O'Connor】にある通り。アメリカの美術系大学に通う大学生による作品で、コンセプトは「1980年代に大活躍したフロッピーディスクをUSBアダプタをつけてリサイクル・復活させちゃおう」というもの。1.44MB・3.5インチのフロッピーディスクにUSB端子を接続して「現在の」パソコンでも使えるようにし、彼らに再び日の目を当たらせよう……というのが今件の主旨、と説明されている。
フロッピーディスクの裏面部分には電源ランプとデータの転送状態を示すLEDランプ(要はUSBメモリスティックと同じ)、そしてスライドカバーの部分は写真にあるように卓上カレンダーのごとく立てかけられるように折り込むことが可能にする、という仕組み。
なぜこのようなものを作ったのか、という詳しい説明が元記事にもトリガー記事にもないので不明だが、恐らくはノリ以上のものではないと思われる(笑)。今やギガバイト単位のUSBメモリスティックが数百円で、まるでかつてのフロッピーディスクやMO感覚で買える時代であるし、わざわざ1.44MB(1GB≒1000MB)のメディアを復活させてUSBアダプタに接続して使う意味など皆無。
過去のフロッピーディスクのデータをサルベージするにしてもUSB接続型の外付けドライブも数千円単位で発売している。さらに、何年も経過したフロッピーディスクの磁気データが何の欠損も無く残っているとは考えにくい。まったくもって実用の意味は無く、見た目、芸術的な面でのみのお話。
……考えてみればこの作品(のアイディア)を考えたのは美大の学生。なるほど、「1980年代に立ち返ろう」「古きを尋ねて新しきを知る」というコンセプトの「芸術作品」としてなら価値はある。そして何よりも、当方のように「おや!?」と注意を引き寄せるには、十分以上のインパクトを持つ作品といえよう。
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(最終更新:2013/09/06)
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