高いけど必要なものは……昨年よりお金を使っていると思うものランキング

2008年09月30日 06:30

物価高イメージ検索エンジンgooにおいて実施されていた【昨年よりお金を使っていると思うものランキング】の結果発表が行われ、第一位には「ガソリン代」がついた。この1年間に値上げした数々の商品の中でも印象の強いものの代表格であり、当然のことといえるだろう。その他の上位陣も納得のいくものばかりである。

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今調査は8月19日から21日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1028、男女比は47.96対52.04。年齢階層比は40歳代がもっとも多く30.64%、ついで30歳代30.45%、50歳代14.69%など。

【灯油+53.2%、スパゲッティ+33.2%、即席めん+20.7%……必需品で急騰続ける物価】などでもお伝えしているように、じわじわと上昇を続けていた物価だが、昨年夏の「サブプライムローンショック」を皮切りに、あからさまな形で「物価高」が演出されるようになった。新興国の成長やバイオエタノールの量産化による需要の拡大以上に、投機筋が商品先物相場に投機マネーをつぎ込み、各種原材料価格が高騰したのが原因。最近はやや落ち着きを取り戻しつつあるものの、食品関連の値上げはこれからもまだまだ続きそうで予断を許さない。

トップについたのは「ガソリン代」。自家用車、業務用車両を運転する人はもちろん、自動車を運転する機会の無い人でも毎日のように報じられるガソリン代の高騰、そしてガソリン代の値上げ=輸送コストの増大から生じる各種商品の値上げで、自動車を運転しない人にも大きく「ガソリン代が高い」という現実が重くのしかかってくる。原油価格はピークを迎えたあと下落の様相を見せ、それに伴いガソリン代も少しずつ値を下げているものの、灯油価格は高値のまま推移しており、今冬どのような状況になるのか、今から不安。

第二位には「食費(主に自炊の食費)」。第三位の「外食費」とあわせ、食材の値上げがダイレクトに響く項目。食品そのものを構成する素材が値上げしなくとも、生育過程や運送の際に必要な燃料費が値上げした関係で、自分の手元に届くにはやはり値が上がってしまう。少しでも運送費の反映を避けようと「地産地消」が叫ばれるのも当然か。

第四位の「電気、ガス代」や第六位の「携帯電話の通話料金」などインフラ系の料金も目に留まる。これらも当然ながら素材関係の値上げに端を発するもので、しかも多少の節約は出来ても「トレードダウン」(質を落として節約するという考え方)や「使わない」という選択肢を取れないものばかり。これらの「生活上切り詰められないものたちの値上げ」が財布にダメージを与えつつあるのが分かる。

一方で第五位の「趣味に関する費用」はともかく、娯楽性の強い項目は上位に名を連ねていないのが分かる。これは「物価高で節約が求められたら、趣味趣向から削る」という、人々の工夫……というより消費性向の表れともいえる。【ぜいたくは 敵だとばかりに 切り詰める 外食ガソリン美容に ファッション】【ガソリン限界・外食もっと切り詰め・今後はお酒やたばこもダメ……増加する節約ターゲット】などの結果と比較して今回のランキングを見ると、色々と興味深い傾向が見つけられるに違いない。

(最終更新:2013/08/02)

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