むしろ女性強権化!?~男女平等、仕事場から家庭へ浸透
2008年09月29日 12:00
【USA TODAY】が伝えるところによると、アメリカでは43%の夫婦において、家庭における決め事の決定権を妻が持っていることが、アメリカの調査機関the Pew Research Centerの調査で明らかになった。そしてその事実に対して夫もさほど抵抗感は感じていないとのことである。元々女性の権利主張においては先進的な傾向の強いアメリカではあるが、この不景気下でますますその傾向が高まりつつあるようだ。
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今調査では結婚しているか同棲している男女1260人に対し、「週末の過ごし方」「家庭向け商品の購入」「どのテレビ番組を見るか」「家計のやりくり」などの項目に関して、夫婦(未婚の場合は男女)どちらが決定権を持っているかについて尋ねた。その結果、「妻(女性)が決定権を持つ」が43%、「夫(男性)」が26%、「男女平等(話し合いで解決)」が31%という結果になった。これはすなわち「43%の家庭において、男性が決定権を持っていない」ということを意味する。
「全項目で女性に決定権があるという夫婦が多く、女性の思うがままという男性の割合が高かった」と調査担当者のRich Morin氏は説明している。世間一般的には(アメリカでは)「男性が家庭をリードする」とイメージされがちだが、この調査結果から見ると実際には「女性が家庭のマネージャーに他ならない」ということになる。ただし「家計のやりくり」については女性45%・男性37%と、他の項目と比べて男性の主導権率が高かったとのこと。
・その他の項目では
女性が家庭内で権限優勢
・年を取ると「話し合い解決」の
割合が増えてくる
また「話し合いで解決」する項目は、若年層の夫婦より壮齢層の方が値が高いという傾向も見られた。具体的には65歳以上の夫婦の3分の1以上は、3項目において「平等(話し合いで解決)」と答えているが、30歳未満の夫婦では42%がどの項目においても話し合いを持たずにどちらかが決定権を握っていると答えている(ちなみに全体では4項目すべてで「平等」を選んだ夫婦は8%に過ぎなかった)。
Rich Morin氏はこの調査結果を受けて、「男女平等の考え方は仕事場だけでなく、家庭内にも浸透しつつある。最近は男性も家庭周りのことをよく行う傾向があるのは事実だが、家庭内の決め事で『男女平等』となるのはまれに見る例に過ぎなかった」とコメントしている。
同じ項目で調査した場合、日本ではどのような結果が出るのだろうか。男女間の関係における習慣がアメリカとは異なるので同じ状況にはならないだろうが、興味がそそられる話ではある。……どこかの調査機関が調べてくれないものだろうか(笑)。
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