ブログのテーマでもっともメジャーなのは「個人的なこと・ライフスタイル」
2008年09月29日 08:00
ブログ用検索エンジンのTechnorati(テクノクラティ)が提供するブログ界わいを調査したレポート「State of the Blogosphere」の最新版【State of the Blogosphere / 2008】が公開された。世界全体を中心としたブログの世界に関するデータということもあり、日本の実情とは多少かけ離れた部分もあるが、現在のブログの実情を推し量る上で貴重なデータが豊富に盛り込まれている。その記述によるとブログのテーマとしてもっとも多く取り上げられているのは「個人的なことやライフスタイルについて」であり、過半数の人が対象としていることが明らかになった。
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今調査結果はTechnoratiでインデックス(データとして収録)された数々のブログの集積データと、世界各国66か国のブロガー(アメリカ550人、ヨーロッパ350人、アジア173人など)へのアンケート結果を基にしている。ただし(メディア・パブでも指摘しているように)問い合わせが英語によるものなので、英語圏以外の人のデータが反映されにくい結果となっている。
ブログのテーマを複数回答で答えてもらったところ、もっとも多かったのは「個人的なこと・ライフスタイルについて」。実に54%の人が取り上げている。
ブログのテーマ
また、取り上げるテーマが多種多彩に渡っていることを示すデータとしては「ブログ制作者の3/4が今回の選択肢のうち3つ以上の話題を主軸の題材としている」「平均的なブログ制作者のテーマ項目数は5つ」などが挙げられる。
また「その他」の項目が43%と第三位に組み込まれているのもテーマの多彩性を示す一つの証拠。具体的には「2008年の選挙」「代替エネルギー」「芸術」「コミック」「料理や食べ物」「デザイン」「環境」「ジャーナリズム」など数え上げればきりが無い。
地域的な違いも見受けられたという。例えば音楽は世界共通のテーマとして人気が高いが、政治はアジアではあまりブログのテーマにならないこと、一方でヨーロッパでは個人的なことやライフスタイル、そして宗教的なことがブログのテーマとなることは少ないのだという(個人的には日本を含むアジアでは今回の全体データと比べ、技術や政治に関するブログは少なめのように思われる)。
一般のブログは企業やビジネス、研究グループのサイトと違い「気軽に投稿できる」のが最大の特徴にしてメリット。限られたテーマでのみ書き込みできないのなら、その気軽さも半減してしまう。まさに「つれづれなるままに」書き連ねる随筆のようなものがブログであり、だからこそテーマも多種多彩にわたる傾向が強いのだろう。
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