【更新】男性は本、女性は美容品やファッションアイテム・男女で異なるネットの買い物

2008年09月27日 12:00

男女でネットショッピングイメージC-NEWSは9月26日、オンラインショッピング(ネットショッピング)に関する調査を行い、その結果の一部を発表した。それによるとネットショッピングでもっとも買われているものは男性が「書籍や雑誌」なのに対し、女性は「衣料品や化粧品などファッション系アイテム」であることが明らかになった。またこの購入傾向の違いが、利用するオンラインショップサイトの違いにも現れている([発表ページ])。

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今調査は9月12日から14日、インターネット経由で行われたもので回答数は1000人。年齢階層比・男女比は20代・30代・40代・50歳以上と男女で均等割り当て。

別記事で掲載しているが、オンライン(ネット)ショッピングの利用頻度は平均で年12回、男性よりも女性の方が年1.1回ほど買い物件数が多いという調査結果が出ている。それでは具体的にどんなものを購入しているのが。男性は「書籍、雑誌、マンガ」などの本類、女性は「衣料品、かばん、靴」「化粧品」などファッション系のアイテムを求めていることが明らかになった。

主にオンラインショッピングで購入するもの
主にオンラインショッピングで購入するもの

女性の場合は他にも「健康食品・サプリメント」が5位に入るなど、健康面も含めた総合的な「美」に関するアイテムを好んで購入しているのが分かる。まさに女性は自らを磨き、美を探究するため、日夜努力を続け、そのツールを調達するためにネットショッピングをフルに活用しているのだろう。

その傾向は利用オンラインショッピングサイトの利用傾向にも如実に現れている。

使用することの多いオンラインショップサイト
使用することの多いオンラインショップサイト

全体・男女ともに「楽天市場」が群を抜いているのは誰の目にも明らか。楽天市場がネットショッピング界わいにおいて、圧倒的な支持率を得ているのがあらためて実証されたことになる。

問題なのは第二位のアマゾンジャパンと第三位のYahoo!ショッピング。男性がアマゾンジャパンの優位性を確固たるものにしているのに対し、女性はYahoo!ジャパンがほぼ同等の値を示している。

これらのサイトを使ったことがある人ならお分かりいただけるだろうが、実は女性陣が求める「美に関するアイテム」の品揃えは、楽天市場やYahoo!ショッピングが強く、アマゾンジャパンは弱い傾向にある。これもそれぞれのサイトの仕組み(楽天やYahoo!が多数店舗の集合体、アマゾンは原則的にアマゾンが商品を統括入荷・出荷)から、品揃えの種類に差が生じているのが原因。さらにグラフには載せなかったが、第四位・第五位にも女性陣では「美」に関するアイテムが強い専用サイトが続く。


インターネットを経由した商品の購入傾向全体や年齢階層別の動向は【パソコンネットショッピング、年間11回以上・計10.6万円のお買い上げ】【ゲームで4.3倍・書籍や化粧品は7倍以上!~モバイルの経済波及効果は2010年までの4年間で4倍・2.4兆円に】などいくつかの調査結果で見られるが、男女別にその傾向を調べたのは【モバイル通販深く静かに浸透中・中高生でも25.2%が経験あり】なにある程度。今データは非常に興味深い結果を見せているといえる。

楽天・ヤフーが女性に強いのは
ファッションや美容品の品揃えが
豊富なため。
今後アマゾンもこの分野に
力を入れてくるため
競争はますます激化するものと
思われる。

またここ1年ほどの間、アマゾンジャパンが大型有名商店の参入を許可したり、美容品部門の項目を新設したり取扱商品を増やす動きを強めている。元々この分野が弱かったことや、利用者からの要望があったことも一因だろうが、何よりも今回の調査結果に見て取れるように、「ネットショッピングは女性の方が多用する」「その女性は美に関する商品をネットで好んで購入する」という傾向をつかみとり、より多くのネットユーザーを囲い込むための積極的行動だと思われる。

現在は「楽天最強」「ヤフーが猛攻」「アマゾンジャパンは男性メインに手堅く」という雰囲気が強いネットショッピングサイトの攻防戦。今後アマゾンジャパンが(今調査結果から見えてくるように)日本国内展開において弱点だった「女性向けアイテム」を充実させるにつれて、どこまでこの勢力図に変化が生じるのか、注目したいところだ。


(最終更新:2013/08/02)

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