コーヒーは眠気覚ましにマル・でも飲みすぎると……常磐薬品がマウス実験で実証
2008年09月25日 08:00
【常盤薬品(7644)】は9月24日、マウスを用いた(コーヒーなどに含まれる)カフェインの服用量と自発運動への影響の違いに関する研究成果を発表した。それによると「カフェインは眠気覚ましに効果的」である一方、「一定量以上を服用するとその効果が逆に低下する」傾向があることが明らかになった(【発表リリース】)。
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カフェインは元々、精神的効用があるものとして昔から食品や医薬品などに使用されてきたが、特に「眠気の防止効果」が高いと認識されている。そこで今回、リアルタイムで自発的な運動量をリアルタイムで測定できる機械を使い、マウスへ口からカフェインを投与させることで、自発運動とどのような関係があるのかを調べることにした。
その結果、マウスは夜行性の動物(明るい時間帯に眠り、暗い時に活動する)であるが、その両方の時間帯で「カフェインを取ると自発運動量は増加」することが明らかになった。さらに運動量の増加率は明るい時間(つまり通常は寝ている時間)の方が高かった。
そこでさらに、明るい時間にカフェインの投与量を変えて実験したところ、30mg/Kgを最大値として投与量が増加するにつれ自発運動量が増加したものの、その量を超えると逆に運動量が減少する傾向が見られたという。つまりカフェインを取りすぎるとかえって自発運動量が減ったことになる。
これはあくまでもマウスによる実験なので人間にそのまま当てはまるか否かは定かでなく、今後人間に対する検証も必要とされるが、少なくともマウスでは
・普段寝ているような時間帯にカフェインを取ると目が覚めやすい
・カフェインを取る量が増えるほど目が覚める度合いが増えるが、一定量以上だとかえって逆効果になる
という傾向が見られたことになる。今後人間に対しても同等の傾向が見られるかどうか、調べられることだろう。仮に「平均的適性量」が判明すれば、例えばコーヒーのキャッチコピーに「もっとも目覚めるカフェイン量」などと用いて新製品を展開することも考えられる。これからの研究成果が楽しみである。
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