リーマン・ブラザーズの経営破たんを皮切りに、ばたばたとアメリカの金融関連企業に大きな動きが…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週連続の売り超し(2008/09/20)
2008年09月20日 12:00
東京証券取引所は9月19日、2008年9月8日から9月12日(9月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆3807億4049万1000円なのに対し、買い総額は5兆0849億0893万6000円となり、差し引き2958億3155万5000円の売り超しとなった。これは先週に続き二週連続しての売り超しとなる。なお個人・証券会社共に売り超しで、証券会社のみが買い超しの状態となる(【最新発表リリース、PDF】)。
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9月8日から9月12日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……1兆0827億5921万1000円/9765億9814万5000円(1061億6106万6000円売超)
・個人……1兆4228億6419万4000円/1兆3897億4390万8000円(331億2028万6000円売超)
・外国人……5兆3807億4049万1000円/5兆0849億0893万6000円(2958億3155万5000円売超)
・証券会社……1460億4696万8000円/1487億9758万0000円(27億5061万2000円買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
7月7日～11日……1964億8235万0000円売超
7月14日～18日……1535億0572万2000円売超
7月22日～25日……345億4874万9000円買超
7月28日～8月1日……1877億4071万9000円売超
8月4日～8日……1369億7574万6000円売超
8月11日～15日……1001億9073万8000円買超
8月18日～22日……1064億7033万2000円売超
8月25日～29日……1232億4787万8000円買超
9月1日～5日……2113億5241万3000円売超
9月8日～12日……2958億3155万5000円売超
今回該当週は欧米の金融市場が不安定さを増す雰囲気の中、じりじりと売り攻勢の圧力が強まり、日経平均株価も緩やかながらも下げ基調を見せていた。かろうじて1万2000円台は維持できたものの、「何かあればやすやすと突破されるのではないか」という懸念が市場全体を包み込んでいたいたことは否定できない。
案の定週末にリーマン・ブラザーズの経営破たんを皮切りに、ばたばたとアメリカの金融関連企業に大きな動きがあり、今週(16日～19日)は市場全体が大きく下落。その後発表された救済策への期待から株価は反発を見せる形となった。今後どのような値動きを見せるのか、外国人投資家の動向と共に注目していきたいところだ。
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