【更新】コンビニの定番商品は「おにぎり」、そして一人暮らしがコンビニを愛する理由

2008年09月20日 12:00

コンビニイメージC-NEWSは9月19日、コンビニエンスストアの利用状況に関する調査結果の一部を発表した。それによると、コンビニ利用者がもっとも買う機会の多い商品は「おにぎり」で、コンビニ利用者の実に6割近くに登ることが明らかになった。さらに一人暮らしに限定すると、その割合は7割近くにまで増え、そのほかの商品についても主食品の割合を中心に全体よりも高い値を示していることなど、「コンビニは一人暮らしの食生活を支えている」ことが見て取れる([発表リリース])。

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今調査は9月5日から7日の間、15歳以上のインターネットユーザーを対象に行われ、有効回答数は1000人。男女比、年齢階層比(10・20・30・40・50歳以上)は均等割り当て。

店内に占める面積の割合や、レジ前商品に多くの食品がラインアップされていることからも分かるように、コンビニの主要商品は食品に他ならない。今回の調査結果を見ても、トップの「おにぎり」をはじめ、振り込みやATM、コピー、宅配便などのサービスを除いた「購入することの多い商品」の上位には軒並み食品が名前を連ねている。

コンビニで買うことの多いもの
コンビニで買うことの多いもの

上記グラフは全体の順位毎に商品を並べたものだが、「全体」と「家族と同居」ではその順番に差異はほとんど見られない。むしろ「一人暮らし」に大きな違いが見られる。

一人暮らしは
コンビニで
食生活を充足する

一人暮らしでは「おにぎり」「パン・サンドイッチ」「弁当・惣菜」などの主食品の割合がとりわけ高い。特に「おにぎり」「弁当・惣菜」では全体に比して10ポイント以上もの票を得ている。逆に「お菓子・デザート」の割合がやや低めなところを見ると、一人暮らしは家族と同居している人以上に「自分自身が主食として食べるものを買う」傾向が強いことが分かる。要は一人暮らしのコンビニ利用者の多くは、その食料源食生活のメインをコンビニに求めているわけだ。……仕事の帰りがけ、家に戻ってからわざわざ食事を作るのがおっくうだからとコンビニで弁当、副惣菜、ソフトドリンクかビール、そしてたばこや雑誌にちょっとしたおつまみを買う。そんな購入パターンを経験したことがある一人暮らしの人は多く居るに違いない。

他にも一人暮らしの特徴として「お酒」の割合が高いのはある程度理解できるが、「ヨーグルト・乳製品」の割合も高いのは意外なところ。コンビニ弁当・惣菜では口にすることが少ないカルシウム分を補うため、特に健康に気づかってのことかもしれない。


人の生活の三大要素「衣・食・住」のうち、コンビニで主に提供されるのは「食」に他ならない。日常生活の準備をすべて一人でこなさねばならない一人暮らしの身にとって、コンビニは特に食生活の点において欠かせない存在となりつつあるのだろう。

今回の調査結果に見られる「食への傾倒」や、昨今の食の安全への感心の高まり、さらには今後コンビニ世代(≒若年層)が年を取ることを考えると、今後は健康志向・自然志向の食材のニーズも高まることが予想される。現状ではそのような食品は「注目は集まるが売上には直結しない」という傾向が高く、むしろ「メガ食品」に注目が集まっている。単なる「健康・自然」で営業成績が伸ばせないなら、何か工夫をした「提案」で利用者のニーズを充足させる必要が出てくるに違いない。昨今の「メタボ対策食品」もその流れの一つといえよう。


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