【更新】対面占いは「悩みへの助言」、ゲーム系は「暇つぶし」・似て異なる「スピリチュアル」へのニーズ
2008年09月15日 12:00
C-NEWSは9月11日、スピリチュアル(精神的・霊的な物事。占いや精神的な「いやし」の類)に関する市場調査を行い、その結果の一部を発表した。それによると「スピリチュアル市場」にて展開されているサービスは、例えば対面占いなら「悩みへの助言」が主な理由であるなど、その用途や目的により分類され、それぞれ微妙な立ち位置の違いがあることが明らかになった。またパソコンや携帯電話などのデジタル系機器を経由したものは、対面のものと比べると「真剣度が低く」「娯楽性が高い」受け止められ方をされている傾向も見受けられる([発表ページ])。
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今調査は7月31日から8月1日までの間、インターネット経由で20歳から59歳までを対象に行われ、有効回答数は2000人。男女比、年齢階層比(20・30・40・50代)は均等割り当て。
「スピリチュアル市場」カテゴリに属するサービスや商品それぞれについて、利用する目的やメリットを尋ねた結果が次の通り。
次の商品、サービスなどについて、あなたが利用する目的やメリットをそれぞれお答えください
元々目的項目が4つのみということもあるが、一まとめに「スピリチュアル市場」と表現してもそれらのサービス・商品に対する期待や目的はさまざま。どのような期待や目的を持っているかが大きく異なることが分かる。大別すると
・悩みへの助言……占い、相談、鑑定
・暇つぶし……携帯サイトやゲーム機器などでの「占いゲーム」
・リラクゼーション……運動や視聴関連
・ご利益(ごりやく)……パワーストーン、お布施などのアイテム系
というあたりに落ち着くのだろうか。
同じ「スピリチュアル市場」でも、求めるものや効果の期待度は大きく異なることが分かる。また、同じような項目でも対面によるものとWeb・ゲーム系によるものとでは、その真剣度に大きな差異が生じている。鑑定をする人が目の前にいるものと、ウェブサービス上のものとでは、話し手も受け手も気合が変わってくるということだろうか。
「ゲーム占い」では
同じ「スピリチュアル」でも
利用者が求めるものは
大きく異なる
占いの結果や効用は多種多用だが、利用者が求めているものはサービスによって隔たりがあることが今回の調査から明確に把握できる。利用者の多くは「占いゲーム」に真剣な悩みへの助言は求めていないし、「相談や鑑定」サービスへは単なる「ごりやく」程度のサポートや暇つぶしなどではなく、まじめに悩みを聞き、助言をしてほしいという強い意志を持っている。
「スピリチュアル市場が中堅層の女性に受けているから、適当に占いをもじってサービスを展開すれば何でもアリだ」という風潮のサービスもちらほらと目に留まるが、利用者が何を求めているのか、そのサービスのカテゴリー別の違いを十分に把握しておく必要があるだろう。もっとも「利用者のニーズに合わせたサービスを提供する」はすべてのビジネスにおける基本の一つに他ならないのだが。
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