「大人」が現金を手に入れるための換金売りが続いているという考え方も…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週ぶりの売り超し(2008/09/12)

2008年09月12日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は9月11日、2008年9月1日から9月5日(9月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆5488億1286万7000円なのに対し、買い総額は4兆3374億6045万4000円となり、差し引き2113億5241万3000円の売り超しとなった。これは先週の買い超しから転じ、二週ぶりの売り超しとなる。なお個人・証券会社・法人共に買い超しで、外国人のみが売り超しの状態(【最新発表リリース、PDF】)。

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9月1日から9月5日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8364億1066万8000円/8909億4911万1000円(545億3844万3000円買超)
・個人……1兆2179億5169万5000円/1兆4433億0462万7000円(2253億5293万2000円買超)
・外国人……4兆5488億1286万7000円/4兆3374億6045万4000円(2113億5241万3000円売超)
・証券会社……1305億6663万8000円/1424億6697万8000円(119億0034万0000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

6月30日~7月4日……916億0124万0000円売超
7月7日~11日……1964億8235万0000円売超
7月14日~18日……1535億0572万2000円売超
7月22日~25日……345億4874万9000円買超
7月28日~8月1日……1877億4071万9000円売超
8月4日~8日……1369億7574万6000円売超
8月11日~15日……1001億9073万8000円買超
8月18日~22日……1064億7033万2000円売超
8月25日~29日……1232億4787万8000円買超
9月1日~5日……2113億5241万3000円売超


今回該当週は日経平均がすべて陰線で構成されており、しかも出来高も少しずつ伴った形となっている。結局5日の終値は1万2200円台に突入し、一週間で約600円もの下げを見せてしまった。外国人投資家の売り超しもある程度納得できるものがある。原油価格をはじめとした商品価格は下落を続けているものの、それが株価に反映されることはなく、株価も下がるばかり。「大人」が現金を手に入れるための換金売りが続いているという考え方も、納得できるものがある。

果たして直近半年間の最安値、3月17日につけた1万1691円を割り込む状況に陥るのか、あるいはそれを意識して直前で反転するのか。今しばらくは、出来高が大きく伸びる日の到来を待ちたいところだ。

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