「親子でホットケーキ作り」で脳トレ効果!? 森永製菓が川島教授と共同研究成果発表

2008年09月11日 08:00

ホットケーキイメージ【森永製菓(2201)】は9月9日、「脳トレ」で名を知られている東北大加齢医学研究所の川島隆太教授との共同研究成果として、「ホットケーキ調理が幼児の脳に与える影響の検討」を発表した。それによると、親子のコミュニケーションツールとしてホットケーキ調理を行うことで、子どもはもちろん親側にもポジティブな成果が現れたことが明らかになった(発表リリース、PDF)。

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同調査では仙台市や千葉市の幼稚園児とその親の協力を得て、親子におけるホットケーキ作りの過程で光トポグラフィー(近赤外光脳計測装置。生きている人間の脳活動を確認できる、脳機能マッピング装置)を用いて脳の働き具合を観測したり、6週間の計測時間を設けて週一回「親子でホットケーキ作り」(子どもの行動をていねいにほめて認めるように心がける)の時間を設けてもらうグループとそうでないグループに分け、差異を調べることが行われた。

その結果、ホットケーキ作りの各過程においては子どもの前頭前野(感情や記憶、行動の抑制や意思を発動させると言われている)が活性化し、親子のコミュニケーションも図れるようになった。また差異を調べる調査では親を喜ばせようとしたり、機嫌が良くなったり、ストレスが減る、外交的な性格になる、倫理観を持った行動を取るようになる、親も「親としての自身」の確認と自信の裏づけ、健康状態、ストレス解消などの成果が見られたという。

川島教授は今回の研究成果について、「(親子で)共同作業をするのが一番大切。共に食事やおやつを作るというお手伝いは良い機会。特におやつ作りは『手伝いをすればおやつが食べられる』という見返りがあるため、子どもが参加しやすい。今回の研究はおやつの中でも、家庭で手作りでき、親子ともに調理しやすいものとしてホットケーキが選ばれた」と説明している。要は「親子で対話しコミュニケーションを図りながら、親が子をほめて認める場面を何度と無く作り出すことができ、具体的なごほうびを提示できるホットケーキ作りは、子どもはもちろん親にとっても情緒教育としてふさわしい行動の一つ」ということになる。

もちろん実際にはホットケーキ作りでなくとも、サンドイッチだろうがケーキだろうが、おにぎりだろうがお弁当だろうか、条件が合えばなんでもよいのだろう。コミュニケーションや『ほめる』ということ、さらに成果としてのごほうびなどの要素が大切。その観点で見ると、ホットケーキ作りがもっとも適した行動の一つ、ということ。

最近は小麦粉などの高騰でホットケーキミックスも高騰(ステルス値上げがメイン)を続けている。同じ額でも量は少なくなりがちだが、ホットケーキミックスを使った料理の楽しさに違いは無い。当方のレシピサイトでもホットケーキミックスを使った料理としては【どら焼き】【まろやかビスケット】をはじめ、色々なおやつを紹介している。親子はもちろん独り者でも、「つくる」ことの喜び(と、恐らくは「脳トレ」効果)が得られるホットケーキミックスを使った料理作りをしてみてはいかがだろうか。


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