震災時に持って逃げたい大切なもの、最初に現金 次●●!?
2008年09月08日 12:00
明治安田生命保険相互会社は8月28日、災害に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、地震が発生した時に持って逃げたいものの最上位には「現金・預金通帳・印鑑・カード」などの現金類がついた。続いて多くの人の支持を集めたのが「携帯電話」で、昨今の携帯電話の立ち位置と共に、災害時において大いにその機能の活躍が期待されているかが分かる結果となった(発表リリース)。
スポンサードリンク
今調査は8月7日から11日までの間、インターネット経由で20~59歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1199人。男女比は601対598、年齢階層比は20・30・40・50代でほぼ均等割り当て(全階層で300±4人)。
地震が起きたときに持って逃げたいものについて、上位三つを複数回答で答えてもらったところ、もっとも多くの人が回答したのはやはり「現金・預金通帳・印鑑・カード」だった。
震災時に持って逃げたい「もの」(上位三つ、一部のみ抽出)
トップの「現金・預金通帳・印鑑・カード」は階層別の差異はほとんど見られず、老若男女を問わず7~8割の人が答えている。
「携帯持参」の人は
1年間で8.2ポイントも増加
一方これに近い傾向を示し、「現金~」と並び過半数を超えた2項目のうちのもう一つが「携帯電話」。若年層の回答率が多いようなイメージがあるが、さすがに女性の20~30代、男性の20代の数字はずば抜けているものの、50代の壮齢者でも6割を超える高い値を示しているのが目に留まる。これは単に携帯電話が非常時の連絡・情報収集端末として大いに役立つだけでなく、メールや電話帳、写真など日常生活に欠かせないデータが「手に収まる小さなサイズに集約されている」便利さからくるものだろう。特に去年の総計データ61.1%より、約8ポイントの増加を示しているあたり、携帯電話の必要性がさらに高まっている表れでもある。
また元リリースにもあるが、「ペット」の項目において女性は約5ポイント、「既婚・子どもなしの女性」に限定すれば14ポイントも全体平均と比べて高い傾向が見られる。特にこの層の女性が、ペットを家族同様に可愛がっているという現われなのかもしれない。
地震時の携帯電話への期待度の高さはすでに他機関の調査【「地震だ!」で6割がネットから情報収集】や【災害時のケータイ、もっとも役に立ちそうな機能は……】などでも明らかにされている。普段は単なる情報端末でしかない携帯電話も「いざ」という時には多種多様な方面での活躍を期待されているのが分かる。
震災時は中継局など各連絡施設が使えなくなる場合も想定される。そのような事態に陥っても、多くの利用者から期待されている「もしものための携帯電話の利用」ができるだけスムースに行えるよう、各キャリアは通常時からさまざまな用意をしている(【ドコモの場合・災害対策への取組み】)。
GPS機能搭載機の普及などで、震災時においても、今後ますます携帯電話への期待は増してくるに違いない。
(最終更新:2013/08/03)
スポンサードリンク
ツイート