シナモンメルツ

「シナモンメルツ」はふんわりと柔らかい生地のパンに、シナモンシュガーやクリームチーズのアイシング(あわ立てたり練られたものを塗ること)がほどこされた、香りが楽しい温かなシナモンブレッド。通常のシナモンパンやシナモンロールと違い、一口サイズに切り分けられていて、一つずつフォークで食べられるのも特徴のスイーツブレッド。ほどよいボリュームとその味わいで、コーヒーとの相性もよく、朝食やカフェタイムの小腹を満たすにもぴったりだという。

元々「シナモンメルツ」は朝食時間帯やカフェタイムなど利用者のシーンに合わせて手軽に温かいスイーツを楽しむという、新しいマクドナルドの利用方法の提案に基づいて商品化されたもの。2006年にはアメリカで販売が開始され、日本でも東京の一部店舗や広島県などで先行限定販売されていた。

「マクドナルド」「パン」「あたたかい」のキーワードからは【マックベーカリー】でも紹介した「マックベーカリー」がすぐに思い出される。コーヒーにマッチすることや、朝食・おやつの時間向け商品であることなど、共通性も多い。通常のマクドナルドメニューをたしなむ利用者層とはあまり重ならない、新しい層を取り込もうという、マクドナルド側の戦略が見えてくる商品といえる。

最近はシナモンパンそのものを見かけることが少なくなった。直前記事のアンケート結果によれば、朝食を外食で取る重要要素は「安さ」「美味しさ」「短時間」の順とされている。安さの点では微妙なラインだが(これ単品で朝食というのはあまりにも寂しすぎる)、果たして「美味しさ」のハードルをクリアすることができるのか、発売を楽しみに待ちたいところだ。

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(最終更新:2013/08/03)