牛乳を毎日飲む人約3割、若い人ほど飲まない傾向
2008年09月06日 12:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは9月5日、牛乳に関する調査結果を発表した。それによると普段牛乳を毎日飲んでいる人は全体の3割近くに達し、週数回程度にまで範囲を広げると5割強に達していることが明らかになった。一方でほとんど飲まない人も3割近くに及び、特に若年層には人気が薄いことも傾向として見受けられている(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は8月26日から8月28日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は372人。男女比は52.4対47.6。年齢構成比は20代11.6%、30代48.9%、40代31.2%、その他8.3%。
牛乳を飲む頻度について尋ねたところ、もっとも多かった意見は「毎日飲む」で29.0%。一方で「ほとんど飲まない」も26.9%と、両極端な結果となった。
牛乳を飲む頻度
年齢階層別に見ると、歳を経るほど牛乳を飲む頻度が高くなることが分かる。逆に若年層ほど、よく飲む人が減り、20代では毎日飲む人は2割ほどしかいない。人口構成の新陳代謝を考えれば、このままでは牛乳を飲む人は漸減することとなる(もっとも実際には、人口構成比が逆ピラミッド型……壮齢層が多く、若年層が少なめ……の傾向を見せており、一概にはそうとも言い切れないが)。
【牛乳を飲まない人が増えている 理由は価格か肥満対策?】にもあるように、全体としては牛乳離れが進行している状況が見受けられ、その事由として価格、そして肥満対策をはじめとする栄養素の面での問題が挙げられている。今調査でも牛乳を選ぶポイントとしてトップが「価格」(66.1%)、「成分(脂肪分など)」(41.4%)がトップと二位を占めており、この二要素が牛乳にとって重要であると共に、牛乳離れを引き起こしている要因であると考えられる。
価格については各方面の状況などもあり、是正は難しいかもしれない(生産計画の愚策が原因とも考えられるが)。一方で栄養成分については啓蒙を推し進めると共に、消費を促進するための新しい提案(例えば低脂肪分の牛乳の販売促進、「身体に良い」栄養素を取得できる料理・商品の展開など)ができるはずだ。
数年前に一時期流されていた広告「牛乳に相談だ」が、「(消費量が少なくなって)牛乳”が”相談だ」などということにならないよう、がんばって欲しいものである。
(最終更新:2013/08/03)
スポンサードリンク
ツイート