【更新】アイスクリームを好むのは中堅層、若年層の2倍も費やす
2008年09月19日 06:30
C-NEWSは9月18日、アイスクリームに関する調査結果の一部を発表した。それによると市販のアイスクリームの平均購入費用は全体で一か月当たり802円であることが明らかになった。男女別では女性の方が、年齢階層別では年を経るごとに購入金額が上昇する傾向も見られる([発表ページ])。
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今調査は9月8日・9日に15歳以上の男女を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比、年齢階層比(10・20・30・40代・50歳以上)は均等割り当て。
市販のアイスクリーム購入にかける費用について、一か月あたりの平均額を尋ねたところ、全体では802円という結果が出た。
市販アイスの購入費用(一か月あたり)
年齢層別に見ると10代はやや金額が大きいものの20代になるとその数を減らし、30代以降は再び増える傾向にある。もっとも少ない20代ともっとも多い40代との差は約1.7倍に達する。
同年齢層の生活状況の悪化を
表しているのかもしれない。
あるいは単に「忙しい」だけ?
他の年代と比べて、中でも20代の少なさは特筆すべきもの。回答数も193人とあることから、調査母数の少なさから生じうる誤差による「ぶれ」とも考えにくい。原因はいくつか考えられるが、例えば「歳を経るにつれて高級なアイスクリームを食べるようになるから」と仮定しても、10代よりも額が減少する状況を説明することは難しい(10代がある程度多いのは、学生が登下校の際に友達とアイスクリームをたしなむからだろうか?)。【昼食代 1年間で20円安 現在570円ナリ】にもあるように、サラリーマンが自由に使える食費が減り、そのしわ寄せがアイスクリームにも生じている可能性がある。
その仮定をある程度裏付けるのが去年のデータとの差異。グラフ上には全体の値しか掲載されておらず、個別データも一部しか本文で触れられていないが、それによると
・全体……875円→802円(-73円、-8.3%)
・20代……871円→581円(-290円、-33.3%)
と、20代の減少率の大きさが浮かび上がってくる。
10代の学生時分はある程度自由に食費を使うこともできるが、社会人となった20代になれば限られた収入の中でやりくりをしなければならなくなる。アイスクリームといういわば「無くても生きていけるもの」は優先順位としては低くせざるを得ない。生活が厳しくなればまず最初に影響を受けるのは「ぜいたく品」。その影響が20代のアイスクリーム消費代金にも反映されたのだろうか。あるいは単に「20代は忙しくてアイスクリームを食べるヒマもない」という、経済的では無く時間的余裕が無いのが理由かもしれない。
わずかこの1年の間に、20代の生活がそこまで厳しくなったとも考えにくい。しかし、この「290円の下落」が何を表しているのか、非常に気になるところではある。
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