【更新】子は親を映す鏡!? 子どもの野菜嫌いは母親の好き嫌いと深い関係アリ
2008年08月20日 08:00
【カゴメ(2811)】は8月19日、子どもの野菜摂取に関する調査結果を発表した。それによると野菜が好きな親の子どもほど野菜が好きな割合が多く、逆に親が野菜嫌いだと子どもも野菜が嫌いな傾向があることが明らかになった。奇しくも保護者の野菜への性向がそのまま子どもにも受け継がれた、とデータからは読み取ることができる([発表リリース])。
スポンサードリンク
今調査は4月1日から6月20日、全国の幼児・児童(3~7歳がメイン)を持つ保護者を対象にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は3863件。子どもの性別は男女比が42.4対56.5。保護者の男女比は13.6対72.1。
調査対象の保護者とその子どもに対して、それぞれ野菜の好き嫌いを「とても好き」「まあまあ好き」「ふつう」「やや嫌い」「とても嫌い」の5群に分類した上で一つ選択してもらい、それを集計したのが次のグラフ。
母親の野菜の好き嫌いと子どもの野菜の好き嫌いとの関係について
「とても好き」「まあまあ好き」を「野菜好き」、「やや嫌い」「とても嫌い」を「野菜嫌い」に大別した上で母親を三種に区分。そのそれぞれの母親の子どもが野菜に対してどのような想いを持っているのかを尋ねたわけだが、見事に
・母親が野菜嫌いなら子どもも野菜嫌いが多い
・母親が野菜好きなら子どもも野菜好きが多い
という結果が出た。特に母親が「野菜嫌い」・「野菜好き」かで子どもの「野菜好き」の割合が3倍も違うのには驚きを隠せない。
「母親の野菜への好き嫌い」と「子どもの野菜の好き嫌い」に相関関係があることは今データから分かったが、それが因果関係であるかどうかは判断しかねる。しかし理由としては
・食事に出される野菜の量が自然と少なくなり、子どもも食べる機会が減り、嫌いになる
・遺伝的な傾向
・母親が食事の風景や言葉の端々で「野菜嫌い」であることを子どもに見せると、子どももそれを見て「学習」してしまう
などが想定される。
今調査では子どもの野菜嫌いを克服するきっかけ・方法についても語られているが、その中では「肯定的な意見について声をかけてみる」が筆頭に挙げられているし、具体的な手法でも「『お父さんも、お母さんも大好きな野菜だよ。おいしいよ』と言ってみた」「料理しているところを見せながら、手伝わせたこと」など、見本となる人物が野菜を肯定的に見ていることを子どもに見せたのが「野菜好き」にさせるきっかけとなった事例が多数寄せられている。
「子どもは親を映す鏡」といわれている。子どもの野菜嫌いを解消するためには、まず母親の野菜嫌いを無くし、「見本」を見せることからはじめるべきなのだろう。
スポンサードリンク
ツイート