少しずつ 前倒しして いつの間に お盆休みに おでん発売
2008年08月16日 12:00
[ローソン(2651)]は8月15日、8月19日から北海道・北東北・沖縄地区のローソン店舗で、8月26日からは全国店舗で2008年度における「おでん」の販売を開始すると発表した。用意される具材は24種類で、地域別に8種類のつゆが用意されている。価格は80円~120円(【発表リリース】)。
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ローソンのおでん
ホットドックや中華まん、そして今回発売される「おでん」など、レジの横に配される調理食品は一般的に「レジ横食品」と呼ばれている。お客が目に留めやすく気軽に「もう一品」と追加しやすいことや、価格がお手軽なこと、そして何よりも原価が安くお店側の利益が高いのが特徴。「おでん」は寒い時の定番食品として中華まん同様に人気が高く、多くのコンビニで冬場には必ず配され、大人気となる。
今年度ローソンが展開する「おでん」は全部で24種類。店舗などで採用種類に多少変化があるが、
大根、玉子、白滝、牛すじ、つくね串、焼ちくわ、餅入巾着、ごぼう巻、豚角煮串、がんも、はんぺん、さつま揚げ、ウインナー巻、こんぶ巻、厚揚げ、ウインナー、こんにゃく、ふんわりお魚団子、焼とうふ、つみれ、かにかま、野焼ちくわ、魚河岸揚げ、じゃがいも
が用意されるという。「つゆ」も地域毎、具体的には北海道・東北・関東・中部・近畿・中四国・九州・沖縄に区分した上で、その地域独自の味わいを展開。例えば北海道なら「<日高産根昆布と鮭節を使用>旨みが強くまろやかでやさしい味わいの日高産根昆布を使用。鮭節は鰹節と相性がよく、生臭さの少ない節を使用し鮭特有のにおいを抑えています」(現文ママ)など、地域の特産品を上手に使いこなしている。
興味深いのは今回「おでん」の発売リリースにあわせ、ローソンにおける2007年度の月別おでん販売のデータが一部公開されたこと。
2007年度におけるローソンの月次おでん販売動向
「真冬ではなく、むしろ9月~11月の売れ行きが良い」ということを示したいだけで、具体的な数字を白昼にさらすつもりはないのか、具体的なデータの説明が無い。棒グラフは「円」、折れ線グラフは「%」を示していると思われるが、果たして何を意味するのか、そして具体的な数字はどれくらいなのかはまったく分からない(恐らく棒グラフはお客一人当たりの平均購入、折れ線グラフはお客全体に対する購入割合かと思われるが……)。しかし12月~翌年2月という、むしろ寒さが厳しくなる時期に売上が伸び悩むという事実が判明しただけでも、注目すべき内容だといえる。
ともあれ全国では8月下旬からの「おでん」販売開始は、単に「他店より少しでも早く発売して集客効果を狙おう」という意味合いより、むしろ「おでんは9月以降急激にニーズが増える」という調査結果から導き出されたベストのタイミングであるということになる。
コンビニの入り口から独特のあのの香りがただよってきたら、もうこんな時期かと季節を感じさせてくれる「おでん」たち。あなたはどの具材をお好みだろうか。
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