若作り とりあえず五歳 可能なら 十歳以上は 若く見せたい
2008年08月13日 08:00
ネットエイジアは8月11日、シニア世代におけるアンチエイジング(若返り・抗加齢)に関する意識調査の結果発表を行った。それによると実年齢から若く見せたい年数について「5年」と「10年以上」の二つの年数層に多くの意見が集まっていることが明らかになった。ホンネとしては何年でも若く見せたい・若返りたいものの、現実問題としては「5年くらいは何とか」と考えているようだ(【発表リリース】)。
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今調査は8月1日から5日の間、50歳から79歳の男女を対象にインターネット経由で実施したもので有効回答数は500人分。男女比は1対1。詳細な年齢階層比は非公開。
今調査ではアンチエイジングに関するさまざまな質問をしてその回答を得ている。例えば女性の方が関心が高い、女性の76.4%・男性でも56.8%が実年齢より若く見られたいなど、若さに関する願望の強さが見て取れる。
公開されているデータの中で「具体的に実年齢からどの程度若く見られたいか?」というものがあり、それを見てみると「5歳」と「10歳」以上の年齢層に多くの意見が集まっていることが分かる。
実年齢からどの程度若く見られたいか
「どうしてその年数を選んだのか」とする設問がないので確定はできないが、恐らくは「10歳以上」は「もし可能なら10年でも20年でも、それこそ出来うる限り若返りたい」という願望の現われ、そして「5歳」は「でも実際には色々な技を使っても今の年来から5年くらいさかのぼるのが関の山だろうな」という現実問題との対面からの回答だと思われる。それこそ『超人ロックや『火の鳥』の世界のようにいくらでも若返りができるのなら話は別だが、現在の科学・医療技術や演出テクニックでは限界があるというもの。「5年」というのが現実と向き合った上での妥協ラインなのだろう。
「5年くらいならなんとか」と
考えている人が多い?!
興味深いのは(他の設問を見る限り)アンチエイジングそのものには女性の方が関心度が高いものの、夢見がちとも表現できる「10歳以上」においては男性の方がはるかに得票数が多いということ。現実味のある「5年」では男女ともにほぼ同じ数であるにも関わらず、である。
これは推測するに、女性は「関心が高いからこそ常日頃良く調べており、アンチエイジングの現状を知っているからこそ、『5年』という限界を認知している」、男性は「興味は無いわけではないが詳細まで調べている人は女性ほど多くない。だからこそ現実味の薄い『10年以上』という数字を選んでしまう」ものと思われる。あるいは単純にシニア男性の方が、若さへの願望が強いからなのかもしれない。
究極のアンチエイジングは不老不死であり、これはそれこそ秦の始皇帝からずっと人類が求めてきたもの。しかしそれがどうやってもかなわないのは、子どもでも分かる話。それでもなお、少しでも老化を防ぎ、若返りを求めるのが人の常であり、だからこそさまざまなニーズが生まれるのだろう。
アンチエイジングを求めるという行為自身がやる気を生み出し、活力を与えることを考えれば、実は若さへの訴求行為そのものが一番のアンチエイジングなのだろう。
(最終更新:2013/09/06)
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