若年層 ケータイマナーを良く守る? 歳が経るほど 通常モードに

2008年08月08日 06:30

電車内着信イメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは8月7日、携帯電話のマナーモード(静穏状態モード)に関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによると全体では過半数の人が自分の携帯電話において、一日のほとんどをマナーモードにしていることが明らかになった。またマナーモードへの切り替え割合は歳を経るほど減少している傾向も見受けられた。携帯電話の利用マナーについて年上から苦言を受けることの多い若年層だが、少なくとも呼び出し音についてはその「年上」よりも配慮をしているようすが見えてくる(【発表リリース】)。

スポンサードリンク

今調査は7月22日から7月24日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は414人。男女比は54.6対45.4。年齢構成比は20代11.8%、30代53.6%、40代27.3%、その他7.2%。

携帯電話では通常の呼び出し音がフルに展開される「通常モード」の他に、電車内などで静穏状態を保つ配慮から、呼び出し音などがカットされる「マナーモード」が用意されている。ほとんどの機種ではボタン一発で切り替えが出来、利用者がすぐに対応できる仕組みとなっている。

マナーモードで呼び出し音が鳴らなくとも、振動や発光などで利用者に着信などを教えてくれるため、大きな心配は要らない。一方、着メロ・着音などを楽しんでいる人にとっては、何となく損をした、興ざめな感もあるに違いない。自分の趣味趣向を優先するか、公共マナーを重んじるかという観点ですらありうるマナーモード・通常モードの切り替えだが、一日のうちでどちらを多く使っているかを尋ねたところ、全体では過半数が「ほとんどマナーモード」と答えた。

「マナーモード」と「通常モード」、一日のうちでどちらを多く使っているか
「マナーモード」と「通常モード」、一日のうちでどちらを多く使っているか
歳を経るほどに
マナーモード切替を
行う人の割合が減っている

男女別では大きな違いは見られない。差異が明らかなのは年代別。20代と40代では5割強ほども「マナーモードが多い」派の違いが見られる。「通常モードが多い」派の割合はもっと顕著で、実に2倍以上。

年齢を重ねる毎に「マナーモードにした方が良いと思われる」場面での時間が減るとは考えにくい。若年層ほどマナーモードで周囲に気遣い、壮齢層ほど自分の携帯電話の着信音には無頓着である可能性は十分に考えられる。あるいは「振動だけでは気がつかないかもしれない。大事な電話を逃すわけにはいかない。自分の利便性が優先されるべきだ」との意思からの選択なのだろう。


上記データからだけでは「若年層のケータイマナーについて愚痴こぼしているけど、壮齢層の方がマナーは悪いじゃないか」という文句が若年層諸氏からわき上がってきそうな感がある。それも一つの正解だと思われる。

■歳を経るごとにマナーモードを
使わない可能性
・着信に確実に対応するため
・電源をオフにしているため
・マナーモードへの切り替えが
 分からないため

それだけではエコひいきと言われかねないので、壮齢層へ助け舟をひとつ出しておくことにする。今発表資料では「就寝時にマナーモードにするか」も問い合わせているが、そこでも「歳を経るごとにマナーモードの割合が減っている」現象が見られている。しかし同時に、「電源そのものを切っている」人の数も年齢経過と共に増えている傾向がある。

「大事な電話を受け逃さないように通常モードにしている割合が多いのかも」という推論とは相反するが、壮齢層の少なからずの人は(上記選択肢には無かった)電源をオフにしているのかもしれない。

もう一つの可能性は「歳を経るごとに単にマナーモードへの切り替えが分からない人(さらに始末の悪い場合、”切り替えが面倒くさい”と考える)が増えている」ということなのだが、さすがにこれはないだろう、と思いたい。思いたい、が……

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ