ノーパソが デスクトップを 追い抜かす
2008年08月07日 08:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは8月6日、パソコンの種類などに関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによると現時点ではデスクトップ型パソコンの方が使用率が高いものの、今後購入したいマシンとしてはノートパソコン型を選ぶ人が6割を占め、デスクトップパソコンをしのいでいることが明らかになった。セカンドマシンとして利用するのか、それとも軽快性などからか、ノートパソコンに対するニーズが高まっているようすが見えてくる(【発表リリース】)
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今調査は7月22日から7月24日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は414人。男女比は54.6対45.4。年齢構成比は20代11.8%、30代53.6%、40代27.3%、その他7.2%。
かつては「メインはあくまでもデスクトップ、機能を限定した廉価版的な扱いをされるのがノートパソコン」という感が強かった。しかし最近では技術の進歩で省電力・低発熱のCPUをはじめ、各要素の静穏化、大容量化、高性能化が進み、(拡張性はともかくとして)機能的にはデスクトップパソコンと並ぶ、場合によってはそれ以上の性能を持つものも相次いで登場している。表示画面と入力装置が一体化しており、手軽に持ち運びできるという機動力の高さを考えると、むしろノートパソコンをメインのパソコンに、と位置づけている人も増えているだろう。
現行ではなおデスクトップパソコンを使用している人が多い。
現在使用中のパソコンは
「両方保有」を同一台数ずつと仮定してみれば、まだデスクトップパソコンの方が使用頻度が高いことが分かる。また男女別では女性の方が「単品で」ノートパソコンを持っている人が多い。オシャレなパソコンで仕事やブログ、というイメージからすると、デスクトップはなじみ難いのかもしれない。
一方年齢階層別に見ると、歳を経るにつれて「両方保有」という答えが増えている。これはひとえに財力の違いから来るものだろう。どちらをメインマシンにするかは別として、のーと・デスクトップ両方を持ち、それぞれの長所を活かしたパソコンライフを送っているものと思われる。
では「新しく」パソコンを買うとしたらノート・デスクトップどちらを選ぶのか。これは明らかにノートパソコンの方が多いという結果が出た。
パソコンを新しく買うとしたらどちらを選ぶか
設問は単に「新しく買う」であり、メインマシンに使うかどうかまでは聞いていない。パソコンを初めて購入するのは、これまでのマシンから買い換える形でのメインマシン交代要員としての購入か、あるいはすでに一台目を持っていてサブマシンとしての購入かまでは分からない。ともあれ、「次に買うマシン」としてはノートパソコンの方が多いことに違いは無い。
特に持ち運びに便利で、設置面での面倒な設定がデスクトップ型より「お手軽」なノートパソコンは、女性陣と30代の人たちに人気が高いようだ。30代に好まれる理由は今ひとつ分からないが(簡単さ云々というだけならむしろ40代に人気が高いはず)、女性が好む理由は設置の簡単さ以外に、上記にあるような「オシャレ感」も大きな要因だろう。もちろん場所も必要最小限で済むという「省スペース感」も大きなポイント。
処理速度やメモリ、ハードディスク容量などの機能面で同等のものを選ぶとなると、ノート型パソコンはデスクトップ型パソコンの何倍もの費用を必要とする。それでもなおノートパソコンのニーズが急激に増えているのは、やはり技術の進歩でデスクトップ型に近い性能を持たせることが出来るようになったから。
負けない性能を持つようになった
ノートパソコンは、
メインマシンとしても活躍する
機会を与えられつつある。
単なる「廉価版でデスクトップの代替品」のパソコンではなく、今や「持ち運びもできるスタイリッシュな携帯パソコン」としての立ち位置を確保しつつあるノートパソコン。今後ますます進歩を遂げていくだろう。
今回の調査結果からだけでは「ノートパソコンの利用率がデスクトップパソコンを追い越した」とは断じられない。しかし「今後買われる対象としてはノートパソコンが多い」のは確かなこと。買われればそれだけ普及する台数が増えていく。普及台数の点で、ノートがデスクトップを追い越す日も遠くないと見ることができよう。
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