ケータイの 主流は今や 折りたたみ ストレートはもう レアの立場に
2008年08月06日 19:40
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは8月5日、携帯電話のメールなどに関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによると現在使用している携帯電話端末の種類は、全体で8割強が「テンキー・折りたたみタイプ」であることが明らかになった。一時期は折りたたみ形式と隆盛を争っていたストレートタイプはもはや「その他大勢」の部類でしかなく、全体では3.5%の保有率にしか過ぎない結果となっている(【発表リリース】)。
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今調査は7月18日から7月22日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は433人。男女比は34.2対65.8。年齢構成比は10代9.9%、20代28.2%、30代43.2%、40代15.0%、その他3.7%。
現在利用中、つまりメイン機種の携帯電話端末のタイプを尋ねたところ、全体としては8割が「テンキー:折りたたみ形式」であると答えた。
現在利用中の携帯電話端末はどのタイプですか
当方(不破)が前々職で携帯関連のお仕事に従事していたころは、テンキー:折りたたみ式とテンキー:ストレート式がほぼ同種類数ずつ発売されており、どちらが主流となるのかまったく見当がつかない状態だった。しかしいつの間にか折りたたみ式が主流となり、ストレートタイプは脇に追いやられてしまった形だ。やはり大きさによる使いにくさ(ストレートタイプは胸ポケットに入れても少々はみ出てしまう)や、テンキー部分が外部と直接接したまま収納しなければならないというデメリットがユーザーを遠ざけ、それがメーカー側も避ける原因となったのだろう。
区分階層別では二つほど特徴が見られる。まず一つは「若年層ほど”テンキー:スライド式”の利用者が多い」こと。見た目がスタイリッシュという点では折りたたみ式に勝るスライド式は、ビジュアル面を重視する若年層、特に10代のウケが良いのだろう。
もう一つは「女性より男性、若年より壮齢の方がフルキーボードタイプの携帯電話を利用している」ということ。はじめ「フルキーボードタイプの携帯電話などあったっけ?」と思ったのだが、よく調べてみると多数派ではないが確実に「フルキーボードでポケコンやミニPCのような使い方ができる携帯電話」は存在する。例えば右の写真にあげた、ソフトバンクモバイルの922SHなどが好例だ。
このようなタイプの携帯電話はどちらかといえばパーソナルユースというよりはビジネスユースでの利用スタイルが多い。若年層より壮年層、女性より男性の方が保有率が高いのも納得がいくというもの。また、ハイテクおもちゃ・ギーク系アイテムが好きな人には好まれそうな形状なのも事実。それもまた、構成層について理解が出来る理由でもある。
技術の進歩やニーズの変化、あるいは革新的な商品の展開(最近ならiPodやiPhoneなど)で、携帯電話やその類に求められる形状も様変わりしていくものと思われる。現状ではテンキー・折りたたみ式が圧倒的だが、今後もずっとこのスタイルが踏襲されるとは限らない。
ストレート式との競争に打ち勝ち、現時点ではほぼ業界を制覇したともいえる折りたたみ式。しかしほんの数年後にはその折りたたみ式ですら過去の遺物として扱われるような、そんな時代がやってくるかもしれない。
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