世界の肥満度がビジュアル化されると……
2008年08月04日 19:40
先に【三大肥満大国はアメリカ・メキシコ・イギリス】で伝えているように、経済協力開発機構(OECD)ではではさまざまな観点から加盟諸国の医療・健康における実態を図表で明らかにしている。その中から肥満の度合いを示す一つの指標とされるBMI値の計測データをもとに、各国の肥満度合い(肥満と判断される人の多さ)をビジュアル化した図があった。国毎の肥満な人たちの割合がひとめで分かる、素晴らしい図なのでここに紹介することにする。
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データとして用いられている指標BMIはBody Mass Indexの略称で、日本語では体重指数。計算式は簡単に「体重÷身長÷身長」。日本肥満学会ではBMIが22で平均的体格・体重、25以上を太り気味、18以下をやせ気味としている。ただこの値では内蔵肥満(体重や身長など体格面では現れにくい肥満)は反映されにくいため、あくまでも「参考指標」の一つとして定義されている。
また図式化にあたり参考にされたデータは2003年までのもの(を【Wikipedia上でグラフ化されたもの】)なので、先に記事化した際に取り上げたデータ(2005年分)とは多少の差異が生じている。あくまでも参考ということで確認してほしい。具体的な図版は【こちらからのもの】。製作は2007年5月とのことで、1年ほど前のものになる。
世界の肥満度合い
図は15歳以上でBMI値が30以上の人の割合。数字は全体人口比、カナブンのようにも見える人のビジュアルは、横幅が大きい方が割合が多い(=肥満の人が多い)ことを示している。描かれている模様はその国の国旗。
もっとも大きな値を示しているのは上段左端にある「USA」、つまりアメリカ合衆国。31%ということはアメリカ人の10人に3人以上は「肥満体」ということになる。先の「三大肥満大国はアメリカ・メキシコ・イギリス」では32.2%を示していたから、アメリカの肥満度は確実に進行しているという計算だ。
アメリカに続きメキシコ、イギリスといった上位三巨頭は絶対的な優勢を誇り、変わるところはない。それ以下のところとなると多分に誤差などがあるため多少の順位変動が見られるが、大きな違いはない。日本は3%で、最新のデータとほぼ変わらずということだが、ここ数年の間に大きな変化を遂げている可能性は十分にある。
しかしこのようにビジュアル・一覧化して見ると、メキシコやイギリスはともかくとして、アメリカの肥満度合いのなんと大きなことか。まだ楕円形に見えるメキシコのキャラクタの横にいることでさらに強調されているが、アメリカだけがほぼ円形で描かれている。
アメリカは色々な意味で大国扱いされているが、肥満度合いでも間違いなく大国のようである。
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