NTTドコモ、2Gこと「ムーバ」の新規受付を11月末で終了
2008年08月08日 06:30
【NTTドコモ(9437)】は8月7日、mova(ムーバ、形式番号で50Xタイプ)サービス(第2世代通信サービス、2G)の加入者が減少している現状を踏まえ、FOMA(フォーマ、形式番号で70X、90Xなど)サービス(第3世代通信サービス、3G)に経営資源を集中するため、2008年11月30日をもってムーバサービスの新規申込みを終了すると正式に発表した。自動車電話サービスも新規申込みは終了する。ムーバのサービス自身は当面続けていくが、終了時期の検討を進めていくとし、FOMAへの移行を推薦している(【発表リリース】)。
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「2Gの加入者が減少している」とリリースにあるが、先日発表された電気通信事業者協会(TCA)の最新データ(【発表リリース】)によると、ドコモ内部では
PDC(要は2G)……813万4400件(-29万4400件)
W-CDMA(要は3G)……4558万8500件(+38万8600件)
という数字が出ている。2Gが全体に占める割合はまだ15%ほどあるが、2012年をめどに2Gサービスそのものを終了するという話も持ち上がっていた。今回正式に「新規受付を終了」することで、確実に「2Gサービス終了」への階段を1ステップ登ったことになる。
なおドコモではムーバからFOMAへの乗り換えを促進すべく、8月8日から「ムーバからFOMAへ契約を変更する際にかかる契約事務手数料2100円を無料とする」と伝えている。携帯機種の寿命と共にナンバーポータビリティを使って他の企業の携帯電話に乗り換えるのはよくある話で、ドコモ側ではそれを恐れての手数料無料化、ということなのだろう。
確実に携帯電話の歴史を作り上げた2Gではあるが、他社サービスもあわせ、少しずつ幕が引かれようとしている。時代の流れとしては仕方の無いところではあるが、物悲しさを感じるのも否定できない。後を継ぐ3GのFOMAシリーズには、ムーバ以上に気張って欲しいものだ。
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