シャープが工場やオフィス向けLED・全11種類を発売
2008年08月06日 07:30
【シャープ(6753)】は8月4日、工場やオフィス、商業施設の主要照明として利用できる、蛍光灯と同等の明るさを誇る、あるいは150形の白熱灯と同等の明るさを持つLED照明を開発し、9月1日から発売すると発表した。ストレート型4機種、スクエア型1機種、ダウンライト6機種の計11機種(【発表リリース】)。
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「ストレート型(長方形)」「スクエア型(正方形)」LED照明
ダウンライトLED照明
LEDとはLight Emitting Diodeの略で、電圧を加えると発行する半導体素子のことを指す。白熱灯や蛍光灯と比べて紫外線・赤外線を含まず、水銀などの有害物質を使わずに製作でき、電力消費量も少なくて済み、寿命も長く、小型化できるため、次世代型の照明機器として注目を集め、展開が進んでいる。
電力消費量の面において家庭用電力に2倍する量を消費している業務用・商業用照明は、次世代照明への切り替えが強く求められている。今回シャープが発売するLED照明群は自社の30年以上にわたるLEDデバイス開発技術を活かし、今回の商品化を目指したとのこと。
例えば工場やオフィスの照明に利用する場面が多いと思われる「ストレート型」では、FLR40形直管蛍光灯2本を用いた照明器具と同じ程度の明るさを実現し、同時に消費電力の25%ほどの低減に成功している。
発熱性も抑えられるため、夏季における冷房効果アップも期待できるLED照明だが、現在最大のハードルはその価格。今回発表されたLEDも、ストレート型は1つ9万4500円、ダウンライト型は4万4100円~5万8800円(いずれも税込み)など、家庭用として個人が購入するにはハードルが高い価格帯となっている。そのため、商業用・工場用としての展開が先行されたものと思われる。
今後は商業・工業施設での利用促進と共に、技術開発・量産推進で価格を下げ、個人向けとしても手が出しやすいほどのコストダウンも求められることだろう。
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