【更新】家事時間 男女の差異は約4倍 「もっとやって」と女性の不満も

2008年08月02日 12:00

夫婦で家事イメージC-NEWSは8月1日、家事に関するアンケート調査の結果のうち一部を発表した。それによると、家事時間について男女間には平日で4倍、休日で2.5倍ほどの差があることが明らかになった。また、家事分担について夫婦の間には、満足感においてかなりの差異が生じていることも分かった。家事を担うことが多い女性にとって、「もっと負担をしてほしい」という思いが男性に対してあるのだろう([発表ページ])。

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今調査は7月17日から19日、インターネット経由で20歳以上の独身・既婚の人を対象に行われたもので、有効回答数は1000人分。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代・60歳以上で均等割り当て。

全体に対して(つまり一人暮らし・既婚を問わず)男女別で家事をする時間を尋ねたところ、男性と女性との間には大きな差異があることが分かった。

男女別家事時間
男女別家事時間

平日で実に4.0倍、休日でも2.5倍の違いがある。男性の中には独身で、自分で身の回りすべてをこなさねばならない人もいる(≒既婚男性よりは家事時間が長いと推定できる)ことを考えると、「既婚」男性の家事時間はもっと少ないものと思われる。昼間は仕事にでかけるなどで時間を割けない事情もあるだろうが、休日でも2.5倍の差異があることについて、女性の一部からは不満の声がもれるかもしれない。

既婚家庭の中には「男性が家事で女性が仕事」な場合もあるだろうが、そのようなライフスタイルを持つところはまだ少数派ということを前提にして。配偶者との家事分担に関する満足度を尋ねてみると、全体では61%が満足・18%が不満を持つという結果が出ている。

配偶者との家事分担の満足度
配偶者との家事分担の満足度

普段家事を任されている女性は、男性よりも満足度が小さく、不満度が大きい。不満度は男性の実に3.9倍にも達している。女性の立場からすれば「もっと手伝ってよ」ということなのだろう。


実際にはそれぞれの家庭の事情もあり、一概に「男性は女性の不満解消のためにも、もっと家事を手伝うべきだ」と語るのは難しい。すでに仕事でへとへとになって自宅に戻る毎日を過ごしている男性もいるだろうし、家事そのものをさぼり気味な女性もいるだろうからだ。また上記でも触れているように「男性が仕事、女性が家事」という古くからのライフスタイルにこだわる家庭ばかりではなく、両者共に仕事に出ている場合も十分考えられる。

今回のデータはあくまでも「一般論」としてみるにとどめ、女性も男性も(特に男性陣)気になるところ、あるいは「もうちょっと何かできるかな」と思える時に、「そういえばこんなデータもあったっけ」と思い返す程度にした方が良いだろう。

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