クレーンゲームでゲットした「ぬいぐるみ」の行く末、ほこりまみれが約3割・「ゴミ箱行き」は約2割
2008年08月15日 12:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは8月14日、「UFOキャッチャー」に代表されるクレーンゲームに関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによるとクレーンゲームで獲得した人形やフィギュアについて、約3割が「飾ってあるがホコリを被っている」、つまり半ば以上放置状態にあることが明らかになった。せっかくとってもらった人形たちからすれば、少々悲しいお話ではある(【発表リリース】)。
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今調査は7月29日から7月31日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員に対して行われたもので、有効回答数は413人。男女比は51.1対48.9。年齢構成比は20代10.2%、30代51.3%、40代29.5%、その他9.0%。
今やゲームセンターだけでなくデパートや遊園地、本屋などにも姿を見せているクレーンゲーム。お金を投入しきょう体内のクレーンをボタンなどで操作し、中に入っている景品を出口まで持ち運ぶという簡単な仕組みで、誰でも気軽に遊ぶことができる。景品も当初はぬいぐるみや駄菓子がメインだったが、フィギュアや時計、ゲーム機、模型など、現在では多種多様に渡っている。中にはカメやイセエビなどの生き物、軍用食、下着など「取ってどうするの?」的なものも。
中でもクレーンゲーム体験者の9割近くが手に入れた経験のある「人形・フィギュア」について、獲得したあとどのような姿勢で彼らに臨んでいるかを尋ねたところ、全体では3割近い27.9%が「飾ってあるがホコリを被っている」と回答した。
クレーンゲームで手に入れた人形やフィギュアは、とった後どうしていますか
手に入れたあと「(大事に)飾ってある」人は17.8%と約5人に1人。それ以外では「(飾らず)にしまってある」が15.1%。「プレゼントした」が14.7%。幸運な生活を体感している人形はそれほど多くはなさそうだが、彼らはまだマシかもしれない。
せっかく少なからぬお金を使い、クレーンゲームのハードルをクリアして手に入れた「人形やフィギュア」であるにも関わらず、「捨てた」と答えた人が2割近い19.4%もいた。もしかしたら狙っていたものとは違ったものが手に入ったのかもしれないし、ケース越しに見た限りでは魅力に満ち溢れていたもののいざ手に取ったら「百年の恋も醒める」ような出来(造型)だったのかもしれない。それでも「捨てた」を選択した人が5人に1人もいるのは悲しいとしか表現のしようがない。
性別・年齢階層別に見ると、
・部屋などに飾るのは女性が圧倒的に多い。
・飾ってあるが放置しているのは若年層ほど多い。ゲームそのものが楽しくて遊んで、とりあえず取った。特に要るわけではないが捨てるのはもったいないから置いておこう、という考えなのかも。
・歳を経るほど見える場所に置かずにしまう傾向が強くなる。気恥ずかしさからか。
・プレゼントする傾向も歳を経るにつれて強くなる。取ること自体が目的で手に入れた時点で目標が達成するからなのか、あるいは初めからプレゼントするために挑戦しているのかもしれない。
・女性よりも男性の方が「捨てる」割合が大きい。
などの傾向が見られる。特に壮年層の「取っても見える場所には置かない」「プレゼントする」項目の回答者が多いあたりを見ると、「子ども(など)にプレゼントするため、必至にクレーンゲームに立ち向かってコインを投入し挑戦する。しかしなかなか狙っているものが取れずに、結局要らないものまで手に入れてしまう。自分自身は欲しくないので、プレゼントした以外のものは部屋の奥にでも入れておく」お父さんたちの情景が目に浮かんでくる。
かつて「UFOキャッチャーのプロ」と自他共に認められた(笑)当方としては、どんなにチンケで見た目の悪いぬいぐるみでも、出来る限り捨てずにうちに持ち帰るなりプレゼントして、捨てないで欲しいと切に願わずにはいられない。せっかく数々の材料から形作られ、この世に造形物として生み出されたものなのだから。
すぐにゴミ箱行きではあまりにもふびんでならない……と思うのはあまりにも感傷的過ぎるだろうか。
(最終更新:2013/09/06)
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