【更新】デニーズが秋メニューで価格を最大2割前後値下げ・9月から
2008年08月21日 08:00
【セブン&アイ・ホールディングス(3382)】は8月20日、傘下の大手ファミリーレストランであるデニーズの秋メニューについて、一部商品価格を1割から2割強値下げすると発表した。メインとなる料理メニューだけでなくデザート部門でも値を下げることで、OL層などの誘引も図る。ガソリン価格の値上げで自動車の利用頻度が落ち、郊外系ファミレスの集客力が落ちているだけに、価格値下げでお客を増やす狙いがあるものと思われる([発表リリース])。
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9月11日スタートとなる「秋メニュー」では、料理やサラダなどの「グランドメニュー」のうち15アイテム、「デザートメニュー」を5アイテム、「ドリンクメニュー」を2アイテム、ディナー時間帯セット「カプリッチョセット」(メイン料理、ご飯やめん類などの主食、デザートやサラダのグループからそれぞれ1品ずつ計3品選べる)を値下げ。比較的お値打ちなランチメニューの大部分について、値段をそのままにしてディナーや深夜時間帯でも販売するようになる。
[料理・サラダのグランドメニュー 一例]
・選べるフライのハンバーグ
デミグラスハンバーグ 1080円 ⇒ 新)980円
ガーリックトマトハンバーグ 1080円 ⇒ 新)980円
みぞれハンバーグ 1080円 ⇒ 新)980円
※選べるフライは「海老フライ1尾」、「若鶏の唐揚げ2ヶ」、「牡蠣フライ2ヶ」からの選択
※牡蠣フライは、季節変更のフライで現メニューでは帆立フライを販売
・100gハンバーグ たっぷり長ネギの和風ハンバーグ
580円 ⇒ 新) 480円
・三元自然豚の生姜焼き 小鉢ご膳
1070円 ⇒ 新)1020円
・ツナとフレッシュ野菜のサラダ
450円 ⇒ 新)350円 ほか
[デザート・ドリンクメニュー 一例]
・フルーツ ナタ・デ・ココ 390円 ⇒ 新) 280円
・白玉あずき 380円 ⇒ 新) 280円
・ミニチョコサンデー 390円 ⇒ 新) 350円 ほか
メニューによって違いはあるが、下げ幅は(今回発表された範囲内では)50円~100円。一部報道によれば食材の大部分は変更せず、梱包を見直したり無駄な在庫を減らせるように発注を工夫するなどで合理化し、コスト削減で価格の減少に対応する。
俗に「ファミレス」と呼ばれる郊外型外食店の苦戦は、すでに毎月の外食チェーン店レポートなどで伝えている通り。価格が高めなのに加え、ガソリン代の高騰で自動車を使う機会が減っているからだ。今回の値下げは売上減少への対応策と思われるが、お客の大部分は「ファミレスの料理が高いから行かない」のではなく、「ファミレスに着くまでまでの移動手段(自動車)のコストがかかるので行かない」というのが現実。価格ダウンは集客力アップの一要因にはなりえるが、思ったほどの効果は得られないかもしれない。
もっとも、徒歩で来店できるエリアの人たち、特にお昼ご飯をたしなむお客の来店数は増えるだろう。幸いにもランチメニューの集客が望める場所にあるお店では、そのような効果が期待できよう。
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