20代では1/3以上が「自分はケータイ依存」
2008年08月01日 06:30
モバイルリサーチを展開するネットエイジアは7月31日、携帯電話に対する依存症候群こと「ケータイ依存」に関する実態調査の結果を発表した。それによると、携帯電話がいつも手元にないと不安と感じる人は77.3%にも達し、自分自身が「携帯電話依存だ」と自認している人も22.3%にのぼっていることが明らかになった(【発表リリース】)。
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今調査は7月24日から28日の間、20歳から49歳の携帯電話ユーザー435人に対して行われたもので、男女比は49.7対50.3。年齢階層比は非公開だがキャリア比はNTTドコモが52.2%、au37.9%、ソフトバンク9.9%。
普段携帯電話を持ち歩いていないと不安に感じるか否かという設問に対し、全体では77.3%が何らかの形で不安を感じると回答した。
普段携帯電話を持ち歩いていないと不安に感じるか
多少30代の値が高めに見えるが、20~40代はいずれも7割以上という高率で「不安」を感じていることが分かる。
では各人に単に好きや必要というレベルではなく、言葉通り「病的なまでにケータイを必要としている」つまり「自分はケータイ依存、あるいはそれに近い状態か」と尋ねたところ、どのような回答が得られたか。実に22.3%が「ケータイ依存(症)の自覚がある」と答えている。
「自分はケータイ依存(症)」か否か
全体でも5人に1人が「ケータイ依存」と答えているが、年齢階層別では20代の値が抜きん出ていることが分かる。これはそれだけ若年層のライフサイクルに携帯電話が深く浸透しているという表れでもあろう。
また興味深いことに、キャリア(携帯電話会社)ごとに大きな違いが出ているのが分かる。とりわけソフトバンクモバイルユーザーの「ケータイ依存」率は高く、3人に1人の割合となっている。これはソフトバンクモバイルの料金体系が「長時間」「頻繁」に利用するのに適していることや、(公開データでは確認できないが)若年層のユーザーが多いからではないかと推測される。
リリースでは他にも「特別な用事がなくとも携帯電話を使う、触る人は『よくする』『ときどきする』をあわせて約8割」「用事がないのに携帯電話を使う場合、メールチェックをするのが7割強、ネットの閲覧が6割」などの調査結果を見ることが出来る。
空気を吸うがごとく
ケータイを使っている。
表現を変えれば
「依存症」と自認しても
仕方が無いことなのかも
携帯電話が便利で持ち運びも容易なことから、依存度が高まり、気がつけば(あるいは気がつきもせずに)依存症同様の状態におちいっている傾向の人が増えている状況は、これまで多数の調査でも実証されてきた。今回の調査結果もそれを裏づけするひとつのデータとして蓄積されることだろう。
今回のデータだけでなくこれまでの調査結果からも、中堅・壮齢層よりは若年層に携帯電話への依存が強い傾向が見られている。これは「生まれてからどれだけの期間、携帯電話に接してきたか」という「身近度」の違いによるものだろう。現在の若年層はそれこそ「水を飲む、空気を吸うがごとくケータイを手にしている」。表現は悪いが「依存症」、ポジティブに考えれば「一体化」「最大限に活用」するのも当然なのかもしれない。
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