水遊びをする時の14の守るべきルール
2008年08月13日 12:00
毎年夏の暑い時期になると、プールや海の水が恋しくなるもの。とはいえ、羽目を外して水とたわむれ、危ない目にあった経験のある人も少なからずいるだろう。自分自身はもちろん周囲の人も含め、「何か起き」てからでは遅すぎる。そのような「水の事故」を防ぐため、アメリカの整形外科学会ではプールや海などで水遊びをする際の注意事項を掲げている。子どもにこれらの「決まり」をすべて暗記させるのは難しいが、周囲の大人たちがしっかりと身につけることで、彼らのリスクを減らすことは十分できるはずだ(【参照:ヘルスデージャパン】)。
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■プール編
・1人で泳いだり、泳がせたりしない。
・子どもから目を離さないようにする。心肺機能蘇生の心得を持ち、救助できる人が、水際で子どもたちを監視する
・ライフガードがいる領域でのみ泳ぐ。
・疲労や寒さを感じていたり、熱があるときは泳がない。
・前もって水深を調べ、飛び込む場合には十分な深さがあることを確認する。浅い場所では飛び込まない。
子どもを持つ大人全員に心配機能蘇生のスキルを持たせることは少々酷かもしれないが、例えば【消防庁の専用サイト】などのように、一般の人でも気軽にこの類の情報は入手できる。また、役所などに問い合わせれば無料の講習・講座の案内も受けることができるだろう。時間に余裕がある人は、スキルとして身に着けておくとよい。
「せっかくの夏休みなんだし、少々からだの調子が悪くてもプールに行く!」という子どももいるかもしれない。しかし水泳は案外体力を使うもの。無理がたたってトラブルを起こしてしまい、夏休みを台無しにしては身もふたも無い。
■屋外編(海など)
・天候に十分注意する。嵐、霧、強風のときには水に入らない。
・嵐の後で、水位が上昇している場合や、水が氾濫している場合は泳がない。
・波に向かって頭から飛び込まない。
・ボディーサーフィンは、多くの頸椎損傷、肩の脱臼、上腕骨折の原因となるので行わない。
環境が管理されているプールと違い、海や湖、川などは天候の変化が大きく作用する。穏やかな天候の時以外は無理をしないように。また、水位が上昇している時は流れも早くなっているのが常。端から見れば大したことはなくとも、いざ水に入ってみると勢いが強く、押し流されてしまう……などということもある。要は「自然を見くびるな」というところ。
■飛び込み台を使用する時
・1度に利用するのは1人のみとする。
・ボードの先端からのみ飛び込む。
・ボードの上では走らない。
・遠くまで飛ぼうとしない。ボード上でジャンプするのは1回のみにする。
・飛び込んだ後は、次の人が飛び込めるようすぐにその場を離れる。
よく漫画などで描写されているのを真似て、ボード上で何度もジャンプして勢いをつけようとする人がいる。当然これは非常に危険(足を滑らせたり体制を崩してしまい、予期せぬ姿勢で落ちる場合すらある)。飛び込み台を使う人は結構いるだろうが、正しい使用方法は普通学校でも塾でも教えてくれることはない。「常識だから分かるだろう」ではなく、この際学んでおこう。
これらの事柄は改めて列挙されると「なんだ、当たり前のことでは」なものばかり。しかし教えてもらったことがない、経験した、テレビや雑誌などで見たことがない人は、初めて知ったものが多いだろう。プールや海に行く際に、ちょっと思い返してみるだけでも、「すぐそばに潜むリスク」を減らすことはできるはずだ。
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